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廃墟?

[720]  けん  2006-10-26投稿
もはや噂は事件へと昇華していた。


4人の行方不明により、いよいよ調査隊が動き出す。


その調査隊出動の前に、会議室で対策が講じられた。


「これが1988年当時の、XX記念病院の見取り図です」


「A班はこちら側からこのように迂回してください。B班は―――」


「なお、調査は極秘に進められますのでくれぐれも地域住民に―――」


「それではお願いします」


廃病院に入っていった者たちは、例外なく行方をくらますという事実。


内部で何かが起こっているに違いなかった。


殺人か、あるいは何らかの事故か―――\r


日付が変わろうとする時刻。

調査隊を乗せたバスが山間の廃病院前に到着する。


「それでは気をつけて参りましょう」


調査隊が各班に散らばり、廃墟の中へと入っていく。





調査隊が廃病院に潜入し、30分が経過した。


隊員の叫び声はおろか、物音すらも聞こえてこない。


空気中の無数の粒子がこすれ合う音―――すなわち静寂だけがそこに響いている。


月はただ、明々と地表を照らしていた。



続く

感想

  • 4867: 続き気になります(>_<)楽しみにしています!! [2011-01-16]
  • 4907: ありがとうございます。近々続きを書きます。けん [2011-01-16]
  • 4912: 面白いよ。続き待ってますby森田 [2011-01-16]
  • 5027: 続きを書きました。良かったら読んでください。けん [2011-01-16]

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