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恋泥棒・悠

[353]  ァイラ  2005-12-31投稿
同じクラスの笠井悠(16)は
顔がよくって
足が長くって
女子にモテモテな
最低なヤツ
犯罪に近い笑顔で
悠を取りあう
女のコを黙らせちゃう
最悪な男

「ちょっとアンタどきなさいよ!」
「悠君はアタシのものよーーーー」
またはじまった。悠を取りあう女のコ達の言い争い
でもそんな事悠がだまらせちゃう。あの笑顔で・・・
「そんなモメるコトないのに出席番号順
2週間交代で全員とつき合ってあげるよ?」
そして最後にきわめつけのニッコリこれだけで
女のコはピタッとおさまっちゃうんだから

ー12月21日 水曜日ー
「2番目は繭か ま、よろしく」
こんなことで悠の『2週間限定彼女』になるなんて
「・・・絶対イヤ。」
出席番号2番 小松繭(16)
今さら悠の彼女になんてなりたくない・・・・・・・
「強がっちゃって♡ホントは俺とまたつき合えんの楽しみにしてたんじゃね ーの?」     悠が私の髪をいじる。
「なんでイマサラ元彼の悠とつき合わなきゃいけないワケ?うざっ」
私はイスから立ち上がった。ちょうど、もう帰ろうと思ってたし。
「あ!悠だー」
「なに?帰るのーーー?遊ぼー」
「ねー次の彼女はあのコなの?」
「てーか小松さん元彼女なんでしょ?」
ぷーーぅガムをふくらます
「ただの元彼女ならつき合わなくたっていーじゃん」
「『元』なんだし」
    ぱーんっ   ガムの風船がわれた。

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