粉雪の天使 1
ユメ…おれユメに出会えて良かった…………
そう言ってせつは粉雪の舞う日雪と共に消えて行った。
私がせつと出会ったのは12月の始め、初雪が降った日の事だった。あたしは学校の帰り寒く凍えた体を暖めるようにして一人小走りで歩いていた。
… ドスッ
ふと前方の誰かとぶっかった。『あっ…すみません』
せつだった。これがせつとの最初の出会いだった…
『こっちこそスミマセン』
そしてあたしも誤る。
すると風が冷たく吹き抜けた。 クシュン…
思わずあたしはくしゃみしてしまった。
『大丈夫?』
『は…はい!大丈夫です。ただの風邪だと思います…』
『今日は特別寒いからね。
ハイ…』 せつはそう言って自分の巻いていたマフラーをあたしの首にフヮアっと巻いてくれた。
『え…でも、これ…』
せつは少し笑って言った
『じゃあまた…』
彼のマフラーは、ほんのり暖かく優しい匂いがしていた…
ねぇせつ…あたしこの匂い今でも覚えているよ。
そう言ってせつは粉雪の舞う日雪と共に消えて行った。
私がせつと出会ったのは12月の始め、初雪が降った日の事だった。あたしは学校の帰り寒く凍えた体を暖めるようにして一人小走りで歩いていた。
… ドスッ
ふと前方の誰かとぶっかった。『あっ…すみません』
せつだった。これがせつとの最初の出会いだった…
『こっちこそスミマセン』
そしてあたしも誤る。
すると風が冷たく吹き抜けた。 クシュン…
思わずあたしはくしゃみしてしまった。
『大丈夫?』
『は…はい!大丈夫です。ただの風邪だと思います…』
『今日は特別寒いからね。
ハイ…』 せつはそう言って自分の巻いていたマフラーをあたしの首にフヮアっと巻いてくれた。
『え…でも、これ…』
せつは少し笑って言った
『じゃあまた…』
彼のマフラーは、ほんのり暖かく優しい匂いがしていた…
ねぇせつ…あたしこの匂い今でも覚えているよ。
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