片恋。2
それは夢にまで見た瞬間だった。彼女の可愛い唇が、声が、僕の名を紡いだ、記念すべきとも言う瞬間。
しかし彼女は目を少し伏せると、震える声で、「いつも…ね、早良クンに話し掛けたいと思ってたの…。でも…早良クンは私のこと嫌ってるみたい…で、私が通る度怖い顔して…私を睨んでたでしょ…?だから私…早良クンの前を通る度怖くなって…。」と訴えた。
それを聞いて僕は顔面蒼白になった。大誤解だ。今更ながら自分の癖が憎い。否定しようと口を開きかけると、彼女がそれを制した。
「ね…なんで私のこと…キライなの?理由を…教えて…欲しい…。悪いトコ…直せることなら…私ちゃんと直すから…。だから…嫌わないで…。私…初めて見たときから…早良クンがずっと…好きだったの…。」
そう言って潤んだ瞳で見つめられ、僕は思わず沈黙してしまった。
だって、かけるべき言葉が見付からなかったんだ。あまりに君が、愛し過ぎて。もう言葉なんかで表現出来ないくらいに、僕は君が好きだったから。
やがて、無言のままの僕に、彼女は泣きそうな顔で笑いかけ、たった一言、「ごめんなさい…聞かなかったことにして…。」と言うと、僕の前から立ち去ろうとした。
僕はとっさに、彼女の腕をつかんで僕の胸に引き寄せ、抱き締めてしまった。
それしか、僕のキモチを最大限表現する方法が見付からなかったから。
そして僕は、微かに震える彼女の耳元で、こう囁いた。
「ずっと君を見てた。愛してる、愛里…──。」
しかし彼女は目を少し伏せると、震える声で、「いつも…ね、早良クンに話し掛けたいと思ってたの…。でも…早良クンは私のこと嫌ってるみたい…で、私が通る度怖い顔して…私を睨んでたでしょ…?だから私…早良クンの前を通る度怖くなって…。」と訴えた。
それを聞いて僕は顔面蒼白になった。大誤解だ。今更ながら自分の癖が憎い。否定しようと口を開きかけると、彼女がそれを制した。
「ね…なんで私のこと…キライなの?理由を…教えて…欲しい…。悪いトコ…直せることなら…私ちゃんと直すから…。だから…嫌わないで…。私…初めて見たときから…早良クンがずっと…好きだったの…。」
そう言って潤んだ瞳で見つめられ、僕は思わず沈黙してしまった。
だって、かけるべき言葉が見付からなかったんだ。あまりに君が、愛し過ぎて。もう言葉なんかで表現出来ないくらいに、僕は君が好きだったから。
やがて、無言のままの僕に、彼女は泣きそうな顔で笑いかけ、たった一言、「ごめんなさい…聞かなかったことにして…。」と言うと、僕の前から立ち去ろうとした。
僕はとっさに、彼女の腕をつかんで僕の胸に引き寄せ、抱き締めてしまった。
それしか、僕のキモチを最大限表現する方法が見付からなかったから。
そして僕は、微かに震える彼女の耳元で、こう囁いた。
「ずっと君を見てた。愛してる、愛里…──。」
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