タイセツナモノ
――はいはい。じゃあね。・・・・ねぇ、みき、あのせんせに仕返ししてやろっか?――
「えっ?」
――いっつもいーっっつもかわいそうじゃない。みきは人の役にたって、眠くなってんだよ?あの沢・・・なんとかに恥かかせなきゃ!」
「沢谷に?いいよ、寝てんのが悪いんだし。」
――もぅ!みきは優しすぎなの!あたしがやってやんわよ!――
そういうと、さらめは教室の方へすーっとはいっていった。
「おっ、おぃ!」
そういった1秒もたたないうちにバーンという音が聞こえた。
急いで教室の戸を開けると、沢谷が尻を痛そうにおさえていた。さらめが近づいてきた。
――やったわ!みき!あいつの足をおもいっきりけってやったら『ドッテーン』って。笑っちゃわない?ざまぁみろね。――
「さらめ・・・・・。」
そうだ、さらめはなぜか物にさわることが出来るのだった。
教卓のほうには、まだ尻を痛そうにしている沢谷がいた。その姿に思わず笑ってしまった。その瞬間、振り返り、こっちに向かって歩いてきた。
「清野!お前、廊下に立ってろといっただろ!まさか、お前がやったんじゃないだろうな?」
ピンポーン、さえてるね、あんた。そう心の中でつぶやいたあと、ちらっとたけじの方を見ると、目があったようで、さっきの笑いよりももっと大きく笑っていた。
今度はちょっと嬉しくなった。
「えっ?」
――いっつもいーっっつもかわいそうじゃない。みきは人の役にたって、眠くなってんだよ?あの沢・・・なんとかに恥かかせなきゃ!」
「沢谷に?いいよ、寝てんのが悪いんだし。」
――もぅ!みきは優しすぎなの!あたしがやってやんわよ!――
そういうと、さらめは教室の方へすーっとはいっていった。
「おっ、おぃ!」
そういった1秒もたたないうちにバーンという音が聞こえた。
急いで教室の戸を開けると、沢谷が尻を痛そうにおさえていた。さらめが近づいてきた。
――やったわ!みき!あいつの足をおもいっきりけってやったら『ドッテーン』って。笑っちゃわない?ざまぁみろね。――
「さらめ・・・・・。」
そうだ、さらめはなぜか物にさわることが出来るのだった。
教卓のほうには、まだ尻を痛そうにしている沢谷がいた。その姿に思わず笑ってしまった。その瞬間、振り返り、こっちに向かって歩いてきた。
「清野!お前、廊下に立ってろといっただろ!まさか、お前がやったんじゃないだろうな?」
ピンポーン、さえてるね、あんた。そう心の中でつぶやいたあと、ちらっとたけじの方を見ると、目があったようで、さっきの笑いよりももっと大きく笑っていた。
今度はちょっと嬉しくなった。
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