「…で
あのﾁビｯ子達は？」

また那智は問い始めた。


「あの子達は…
不倫して出来た男の子の
子供達。」

（まあーた
急展開？！）

「…それも
本当なんだよねえ？
つか
５人も
はらませたの？！」

母は小さく頷くと
また話し始めた。
「それで昨日…
その不倫相手が
自殺したの。
女手一筋で
育てるってのは
そんな簡単なこと
じゃないみたい。
それで…
不倫相手が
息子の子供
面倒みてたから
私が預かったの。
パパとは血が繋がってるからね。」


（息子グﾚたのか。
自殺したくなる程…
しかも
はらませるなんて！）

「…その息子は
面倒みないの？」
那智は
ちょっと冷たく言った。

「病気で
一年前からずっと
Ｒ病院に居るみたい。」

（…Ｒ病院？！）
その時
那智は朝のﾆｭｰｽを
思い出した。

『Ｒ病院…
医療ミス…
１８歳…
中川友義…
…１８歳…』

「お母さん…
息子の名前は？」

「…中川友義くん。」


那智はﾊｯとした。
そして
運命
だと思った。

東京の人ゴミの中で
たくさん居る人の中で

友義とぶつかったこと。

お父さんと不倫相手との間に出来た子供が

友義だったこと。

★+:.*ﾟ･☆:｡･*･ﾟ★:･｡*ﾟ　　　友義と
　出会ったこと。
★+:.*ﾟ･☆:｡･*･ﾟ★:･｡*ﾟ


※08話へ続く

• 4963： ヤらせて [2011-01-16]

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