ココロのキモチ?
ドアの外からは彼女の泣きじゃくる声がする…
「カズーいきなり別れるだなんて勝手だよ…どうして??中に女いるんでしょ??あたしと別れてその人と…」
「朝っぱらから近所迷惑だろ。人の迷惑も考えろよ。とにかく大声出すのやめてくれないか。」
外は急に静かになった。気になったあたしはドアの覗き穴に目をやろうとしたその時、
カチャ。ドアが開く。
「人ん家まで付けて来るなんて、全く困るよなぁ…ゆきさんごめんね。」
「…イヤ、あたしは別に…その、…彼女は?」
「あぁ。とりあえず帰ったよ。」
「へぇ…あっそうなの。」
それから部屋にはなんとも言えない重苦しい空気が溢れていた。
あたしもカズヒロもひとつも声を発しなかった。
大して興味もない朝のニュースが淡々と流れていた。
「ゆき…さん…
びっくりさせてごめんな。
オレ今のゆき見てるとほっとけないんだよ。スキとかそーゆうキモチなのかなんなのか今はまだよく分かんないんだけど…
オレ、ゆきの側にいてもいいかなぁ?」
「カズヒロ……
……ありがとう。うれしいよ。」
溢れる涙でカズヒロの顔がよく見えなかった。
あたしを優しく抱き締めるカズヒロ。
…カズヒロの元カノごめんね。
たくさんの想いの詰まった涙は止める事ができなかった。
感想
感想はありません。
「 ミライ 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。