プラチナリング・最終話
それから10ヶ月後の現在──…。
───2007年1月23日午後。成島 優介(男)誕生───
この世にまた、一つの命が産み落とされた。
私は感動に泣きながら、病院のベッドの上で天国の涼介に手紙を書いた。
『…──愛しい涼介。あなたはパパになりました。子供は二人の名前から一字づつ取って、優介と名付けたよ。目元とか、私よりあなたに似てるかな。それから…この世界では別れてしまったけれど、私がいつかそっちに行った時は、今度こそきちんと結婚しようね。そして今度こそ…あのプラチナリングをあなたの手ではめてくれると嬉しいな──…。』
…それに応えるように、風が病室の窓を叩いて、去って行った。
───2007年1月23日午後。成島 優介(男)誕生───
この世にまた、一つの命が産み落とされた。
私は感動に泣きながら、病院のベッドの上で天国の涼介に手紙を書いた。
『…──愛しい涼介。あなたはパパになりました。子供は二人の名前から一字づつ取って、優介と名付けたよ。目元とか、私よりあなたに似てるかな。それから…この世界では別れてしまったけれど、私がいつかそっちに行った時は、今度こそきちんと結婚しようね。そして今度こそ…あのプラチナリングをあなたの手ではめてくれると嬉しいな──…。』
…それに応えるように、風が病室の窓を叩いて、去って行った。
感想
- 5064: 泣けた。 [2011-01-16]
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