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近辺警護?

[706]  森田  2006-11-03投稿
チュンチュン…


朝か…


どうも小鳥の囀りを聞くと目を開けてしまう。


まるで寝た気がしない…

時計を見る。


AM:7:08


随分と早くに目が覚めたな。


寝てから三時間くらいしか経ってねぇ…。


まだ寝ていたい。


だが寝てしまえば確実に学校には間に合わない時間に目覚めることになるだろう。


貴博『あぁぁ…グロッキー状態だぜ…』


体のあちこちが痛い…

二度寝したい気分だが、仕方ない。


貴博『起きるか…』


ベッドから身を起こした。


貴博『……』

一歩一歩歩くに連れ、眠れ眠れと三大欲求の一つが語りかけてくる。


コーヒーでも飲むか…。


俺は一階に降りようとする。


階段をとんとんとリズム良く降りていくと、不意に何か違和感を感じだ。


貴博『あ?』


何度も嗅いだことのある苦味を伴う香ばしい臭い。


貴博『…え?』


俺の警戒心は絶頂に達した。


廊下を勢いよく走り、匂いを感じる方向にあるドアを行きよいよく足で開けた。


貴博『………』


目の前には…。


貴博『何やってるんだ?お前』


博一『石倉さんと登校はお前の家に集合と約束したんだ』


イスに座りコーヒーを啜る博一がいた。


貴博『だからなんで、人の家に勝手に上がり込んで、しかもコーヒーから朝食までいただいてるんだ?』


博一『お前の家なら何度も勝手に上がり込んでるだろ。今更だな』

それは夜の話だ。


貴博『もしかしてお前か?冷蔵庫にとっといた俺のヨーグルト勝手に食ったのは』


博一『ご名答』


貴博『そういう悪戯はするな』


博一『気にするな。俺とお前のじゃないか』

どんな仲なのか具体的に述べてもらいたい。

貴博『てめぇ腹が減ったからって俺の家の食料品を無断で食い荒らすな。頼めばなんか食わしてやるから』


博一『賞味期限五日以内の物を処理してやってるんだぞ?』


貴博『悪いがそんなもんは感謝に値しないぞ』


お前じゃなけりゃ警察に突き出してるぞ。


博一『いいから支度をしろ。石倉さんが来ちまうぞ』


トーストを食みながら俺に指摘してくる。


貴博『はいはい…分かりましたよ』

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