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ジャスティスフール3−2

[645]  奇空の朱  2006-11-03投稿
「お前のサイドオプションは癒しの力か?神杯はハデスか?ポセイドンか?俺様に教えな。まあ、どっちにしても雷殺するけどな」
ツンツン頭の男は少女を、電撃でいたぶるところを想像して恍惚の表情をうかべる。
雪は何がなんだか理解出来ないまま、その場の雰囲気から動く事ができなかった。
「まあ、いいとりあえず男には死んでもらおう」
「な!?」
「残念だったな。恨むんなら、覚醒していない自分を恨め。覚醒してても勝てないがな、この雷獣の太郎様にはな!」
太郎の右手から放たれた電撃は雪に向かって空を駆ける。
「うわ!」
咄嗟にかわす事も出来ず雪はその場にうずくまり電撃を堪える事を考える。
だが、電撃は雪に当たる事なく空から降って来た黒い剣に当たり帯電する。剣が地面に刺さると、電撃は地面を這うように少し動いて消滅する。
「力の無い女の子や一般人に、出来損ないの力を振りかざすお前は死に値する」
「誰だ!」
どこからともなく聞こえて来る声に、太郎は苛立ち大声をあげる。
辺りを見渡す太郎の前に黒いジーパン、黒いタートルネックのセータ、、黒いコート、黒い短髪、黒一色に身を包んだ青年が舞い降りる。
「誰だ!お前は!」
「俺の名前はアークメシア、お前をお星様にする存在だ」
アークメシアは赤い瞳に殺意を込めて、太郎を睨み付ける。
「アーク……メシアだと!ヒィーヒィャァァ!」
嘲り笑うかのような奇声をあげる太郎は、アークメシアを指差し威嚇するように指を動かす。
「何がおかしい?三流電撃男」
 不敵な笑みを浮かべるアークメシアは、ゆっくりと黒い鞘から、透明な剣を抜き出す。
「ヒャヒャヒャ!なんだそのけったいな剣はよう!!そんなんで俺様を切れるのかぁ?」
「血が吸いたいか?ルシファー。今吸わしてやる、まずそうだがな」
アークメシアが剣に話しかけると、剣は同時に怪しく光を放ち空間を歪め始める。
雪と少女は二人のやり取りを静観するしかなかった。
「とりあえず、俺様の雷撃を食らえ!!」
太郎から放たれた、電撃は空を舞いアークメシアを消し炭にしようと、不規則に襲いかかるが、アークメシアに当たる前に電撃が剣に吸い込まれる。
「はぁ!?何なんだそれは!なんで俺様の雷撃が消えちまったんだ!!」
「うるさい」
剣を軽く太郎に向けて振る。
同時に雷が放たれ太郎の足下をえぐる。

感想

  • 5080: つまんない [2011-01-16]

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