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ポリスキラー 第7話

[406]  千葉犬  2006-11-03投稿
弾丸は防弾チョッキを貫き阿部の脇腹に命中した。

「ぐぁぁ…ぐぅ…あぁぁ!!」

あまりの痛みに阿部はうめき声を上げその場に倒れた。
「もうこれでオシマイだよオッサン。これであんたの25年の人生は終わる。」
少女は倒れている阿部に止めを刺そうとしている。
「死ねぇぇ!!」
「パーン!」







弾丸は頭部に命中した。もちろん即死である。だが死んだのは阿部ではなく少女の方だった。そして背後には男が立っていた。
「ご愁傷様。この若僧は俺の獲物なんでねぇ。」

そして男は倒れている阿部を見下した。
(出血が酷いな…だが当たり所は悪くはない。)
男は阿部を抱き抱えここから500メートル程離れたトラックへと向かった。エンジンは切ってあるのでそこにコンテナ付きのトラックがあることなど誰も知らない。
コンテナを開けるとそこには5人の男がいた。
「出血が酷いんだ。止血を頼む。」
「分かりました。」

コンテナを再び閉めてトラックは夜の闇へと消えて行った。






9月11日朝6時20分、ジョギングをしていた男性が少女の死体を発見した。千葉署の刑事達も直ぐさま召集され現場へと急行した。
刑事達は現場へと続々と集まる。しかしそこには阿部の姿はなかった。
「阿部の奴は一体何をしているんだこんな時に!今江さんは何か知りませんか?」
水本は今江に尋ねた。
「知らん。連絡は入ってない。お前阿部の携帯の番号知ってるだろ?連絡したのか。」

「さっきしたんですけど繋がらないんですよ。しかも家にかけてもでませんし…」

「そういえばあいつの家てこの近くって前聞いたんだが。」

「そうですけど…ってまさか今江さん!あいつが…そんなこと考え過ぎですよ。」

「いや俺もあいつが殺るなんて思わない。ただちょっと気になってな。まぁ来れば何の問題もない。まぁ課長の雷が落ちるのは確実だがな。」

しかしこの日阿部が今江達の前に現れる事はなかった。そしてこの事を捜査本部が見逃す事などなかった。


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