迷想浪漫 弐
「そこの殿方、私に用があるなら声をかけて下さってよろしいのに…」「いつから…お気付きで?」「最初から♪あなたの背後を憑いてくる、その者達の気配でね…」「背後…?」
龍一が後ろを振り向くと、黒い大きな影が龍一を飲み込もうとしていた。その時だった。龍一の真横を白い影が サッ! と通り抜けた。
「オン…サラバ…」
紫音が、とても長い数珠を取出し、黒い影を縛り上げた。夜の闇の静寂の中をこの世の者とは思えない者の呻き声とキリキリと締め付ける数珠の音が鳴り響いていた…。
「オン・コロコロ…ソワカ!」
黒い影が消え去った。龍一は驚いてその場で尻をついてしまった。
「お兄さん?大丈夫?」「…。え、あぁ…少し驚いただけで、今のは…」「あれ?あれは怨霊とか妖怪見たいな奴」「妖…怪…?」「そうよ!神聖でなければならない寺社に、毎晩、妖怪連れて入ってきて。どういうつもり?名前は?」「龍…いち…」「あたしは、及川紫音。妖怪に憑かれやすい龍一に朗報よ!明後日の正午に神宮に詣る事!!」そう、言い切ると。紫音は、夜の闇へと消え去っていった…
龍一が後ろを振り向くと、黒い大きな影が龍一を飲み込もうとしていた。その時だった。龍一の真横を白い影が サッ! と通り抜けた。
「オン…サラバ…」
紫音が、とても長い数珠を取出し、黒い影を縛り上げた。夜の闇の静寂の中をこの世の者とは思えない者の呻き声とキリキリと締め付ける数珠の音が鳴り響いていた…。
「オン・コロコロ…ソワカ!」
黒い影が消え去った。龍一は驚いてその場で尻をついてしまった。
「お兄さん?大丈夫?」「…。え、あぁ…少し驚いただけで、今のは…」「あれ?あれは怨霊とか妖怪見たいな奴」「妖…怪…?」「そうよ!神聖でなければならない寺社に、毎晩、妖怪連れて入ってきて。どういうつもり?名前は?」「龍…いち…」「あたしは、及川紫音。妖怪に憑かれやすい龍一に朗報よ!明後日の正午に神宮に詣る事!!」そう、言い切ると。紫音は、夜の闇へと消え去っていった…
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