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Oracle:14-2:祝宴

[314]  ガレック  2006-11-04投稿
第6ディメット暦187年14月02日
〜農業の街 エルゲック〜

『ワハハハハハハ』
『ガチャガチャ』
『ガブガブガツガツ』
「随分とにぎやかだよな。」
「盗賊に怯えなくて済むんだからトーゼンでしょ。」
「ですが、遺族の皆さんは…………」
「安心なさい、エルク様。」
「この声………禅煌じゃないな。」
「それがしは『様』とは言わぬ。」
「じゃあ誰だ?」
「私です、ファビウス・エンドレ少将であります。」
「何故に敬語??」
「おや、あなたがたはエルク様の部下でごさいますか。」
「俺(ワタシ)(それがし)はエルクの部下じゃ無い!!!」





〜〜〜30分後〜〜〜








「なるほど、でエルク様が皆様のお供に………」
「お供と言うより『仲間』よね。」
「で、な〜んでエルク『様』なんだ?」
「………………今となっては話さなければなりますまい。





エルク様は………ギューオレス帝国軍総指揮官、ガブリエル・アインハルト閣下の御子息なのです!!!」
「……………………………………は?」
「え〜と、ですから…………」






〜〜〜45分後〜〜〜





「なるほどね。」
「お分かりいただけたでしょうか?」
「とても良く。」
「では、私は私用がありますので、これで。」
「まさかエルクがねぇ〜。」
「すみません、お話するとややこしくなりそうだったので今まで言えませんでした。」
「気にしないでよ。私達は『仲間』でしょ?」
「………ありがとう。」




かくして祝宴の夜は更けていった。


第14-2話『祝宴』完


【人物図鑑】
【名:ガブリエル・アインハルト】
【年齢:49歳】
【身長:183?】
【体重:72?】
【職業:ギューオレス帝国軍総指揮官】
【備考:ギューオレス帝国軍7万人を統括する総指揮官。エルクの父親であり、ディオファントス流を現代に蘇らせた偉人でもある。】

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