携帯小説!(PC版)

トップページ >> アドベンチャー >> ブラック―夜の叫びが始まりし時―

ブラック―夜の叫びが始まりし時―

[657]  アサミ  2006-11-06投稿
箜鋤は、驚いた様に黙り込み…しばらくの間じっとブラックの眼を見ていた。ブラックは静寂な空間の中に一人取り残されている気分で、早く箜鋤が何か発言してくれないかと思っていた…と、その時やっと箜鋤が口を開いた
「“古蘇の国”かの…さて、お主が行けるのかのぅ…」
ブラックは拳を固くして言った
「俺は力はあるぞ箜鋤さん」
箜鋤は冷たく言う…
「知恵は?優しさは?思いやりは?備わっているか?」
痛い所を突かれた…がブラックは負けじと叫ぶ…
「牙を思う気持ちはある!牙の為に闘う気持ちもある!牙を生き返らせたい気持ちは誰にも負けてない。俺は牙を生き返らせたいだけなんだ!!だから知恵なんて要らねぇんだ…牙だけを思っているから…その為に…“古蘇の国”に行くんだ…頼むから…分かってくれよ!!!」
箜鋤は考えた。確かにブラックには力が備わっているし、牙の事を誰よりも思っている。その、牙を生き返らせたい、という気持ちが全身から湧き出ているのも感じとれる…。がそれだけじゃ…アソコには行けない。多くの者が忠告を無視して大切な者の為に、出掛けて行った…が皆帰って来なかった。ブラックも多分…無理
「ブラック殿。今まで“古蘇の国”に行って帰って来た者は居らんのだよ。だからのぅブラック殿、諦めた方がお主の為…」
箜鋤は途中で思わず言葉を切った。ブラックの全身から湧き出ていた、牙を思う気持ちがますます強くなっていたから…箜鋤は思った。ソコまで牙の事を思っているコヤツには、もうワシの言葉は無力じゃな…
「…良いじゃろ。お主の好きな様にせぃっ!その代わり、生きて牙殿を連れて帰ってこいブラックよ!分かったかのぅ…」
ブラックは笑って言った…
「おいおい。何を当たり前の事、言ってんだよ!箜鋤さん…二人で帰って来るに決まってんじゃんか。」

感想

  • 5171: ほんとあれです...たまりません― 次回作...気になりますね(^-^)(人狼) [2011-01-16]
  • 5172: コメント有難うございます。最後にブラックが言った台詞がお気に入りなアサミでした(笑)。 [2011-01-16]
  • 5970: お久しぶりデス覚えていらっしゃいますか?アサミです…試験と風邪の為一ヶ月近くも投稿が出来ませんでした…でも今投稿しましたょ(笑)是非ともこれからもご愛読下さい!アタシはまだ?A未熟ですがヨロシクお願い致します。 [2011-01-16]
  • 5971: お久しぶりデス覚えていらっしゃいますか?アサミです…試験と風邪の為一ヶ月近くも投稿が出来ませんでした…でも今投稿しましたょ(笑)是非ともこれからもご愛読下さい!アタシはまだ?A未熟ですがヨロシクお願い致します。 [2011-01-16]

「 アサミ 」の携帯小説

アドベンチャーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス