師匠?
まゆ《今日これからバイトだから,11時半くらいにメールしてもいい?》タカシ《うん,俺は暇だからバイト終わったらメール入れてよ。》まゆは少しほっとしてタバコに火をつけ,心を落ち着かせてからバイトに向かった。コンビニの制服は緑色のトレーナー。11月の風が冷たく痛いので長袖だった。まゆは嘘をつかずに腕を隠していられる事に安心していた。今日は賞味期限切れのロスの弁当が沢山あったので,まゆは明日の分までの弁当を持って帰った。家に帰ってもまゆの分だけご飯が用意されてないので,いつもそれでしのいでいた。家でさえもまゆにとっての居場所はなかった……。まゆ《今帰ったよ!起きてる?》タカシ《おう!お疲れさん!俺は夜型人間だから起きてるよ。笑》まゆ《今日もいじめられちゃった。……死にたいです。》タカシ《まゆが死んだら俺が悲しむ。頼むから死にたいなんて思わないで?俺がいるじゃん。》まゆ《…ありがとう,まゆにはタカシがいるもんね?信じていいんだよね?》タカシ《勿論だよ!当たり前だよ!それで今日は一体何されたの?まゆ相当落ちてるもんな,話してごらん?》まゆ《うん…あのね,……。》まゆはポロポロ涙を流して返信した。
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