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月の砂漠

[306]  千尋  2006-11-06投稿
どうして私は此処にいるのだろう。
朝が来なければいい。
悲しみが来なければ、いい。



「真緒ーーーー!」
私は笠井真緒。
後で声をかけるのは友人の
光井澪。
「朝っぱらからうるさいよぉーなぁに?」
「今日和ぁー行く?…命日」
私は、ハッとした。
大切な事なのに、それを忘れるなんて……。
「一年前のあのことは、真緒のせいじゃないんだよ?気にすること、ないんだよ?」

一年前ーーーー

真緒には昔、ラブラブの彼氏がいた。

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