携帯小説!(PC版)

白い森 3

[402]  福島 本康  2006-11-07投稿
淳一は学校が嫌いなわけでも、人が嫌いなわけでもなかった。それ以上、自然の中にいることが何より好きだった。

日差しが強くなり、暑さが増して来た頃。
話しかけて来たのは、クラスメートの高橋 「淳一 夏休みは何してるんだ?」
二人には共通点が幾つかあった。
勉強ができること。受験に興味が無いこと。釣りが好きなこと。…

淳一には二つ年下の弟がいた。小学校の頃は、いつも二人で遊んだものだ。

「釣れたーッ!!」
高橋は太った魚を手に、満面の笑みを浮かべた。淳一もつられて笑った。

桜の木は 青さを増していた

つづく

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