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白い森 最終

[353]  福島 本康  2006-11-07投稿
教室の中は、非日常的な光景。生徒達は皆、現実を離れクリスマスイウ゛を楽しんだ。
猪狩が、遠藤 美紀と淳一が居ないことに気付いた。

淳一は桜の根元に腰を下ろす。

いつも一緒だった弟。
森の中で、二人で遊んだ。
桜の木に、のぼった。
桜の木の下で寝た。
桜の木の下で笑った。
桜の木の下で泣いた。三年前までは…

遠藤 美紀が木陰から、寂しそうな笑顔で現れる。

淳一は異性を意識したことがない。恋愛感情をまだ知らない。

遠藤美紀は、淳一の隣りに腰を下ろした。空を見上げると、枝の隙間から雪。
雪は静に降り続ける。辺りが白く染まっ頃、二人は肩を寄せあった。
「今日は 弟の誕生日なんだ…」

聞いたことがある 桜の木は 寒い冬を必死に堪え 樹皮の内に色素を蓄える やがて春になり 色鮮やかな花を咲かせると

おわり

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