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大切な想い

[622]  カズ  2006-11-08投稿
同時刻−−−−− 「準備は整ったか?」 明かり一つ無い部屋で男は誰かに聞くように呟いた。 「はい。もう間もなく。出来次第日本へ飛びます」 声と同時に暗闇の中から二十半ばの女が現れた。姿を視認した男は「頼むぞ。それはそうとミシア達はどうした」 「彼女達は一足先に日本へ向かいました。」 それを聞いて男は続けた 「そうか。お前もすぐにでも後を追える様に急ぐんだ」 女は聞こえていたはずだか無言で部屋を後にした。一人になった部屋で男は窓際に立っていた。 何か呟いている。 「トモアキ=イズミ カエデ=キサラギ・・・・・・」 学校を終え二人は自宅に向かって歩いていた。 この時二人はこの先、人生最大のトラブルに巻き込まれる等知るよしもなかった。

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