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少し好きだったよ

[296]  めぐみ  2006-11-08投稿
次の日の朝、あたしが教室に着いたときに俊はいた。


『お前さぁー、カバン置いてくとかバカでしょ!!』

『あー…普通に忘れてたぁ〜』

なるべくいつも通りに接した。

『めぐ〜おはよぉ〜』

沙知はまずあたしに言った。

『…俊もおはよぉ〜』


"俊"!?クンが抜けてる。
なんか、俊を取られた感じがした。

『めぐ〜、あたし俊と付き合ってるんだ。』


『そーなんだー!!びっくりだし!!いいですねぇ〜、ラブラブ〜♪』

あたしは無理矢理テンションを上げた。


沙知と俊はお似合いだよ。


3限の社会の時間、あたしは珍しく寝た。

すると、《コツコツ…》


俊があたしの肩を叩いてる。

何かと思えば、ノートの端っこを破って手紙が書いてあった。

開いてみると


【めぐは俺の友達だよな!!】


この一文だけ…。

あたしはプッと笑っちゃった。

【あたりまえぢゃん!!】

送り返した。

俊はホッとした顔をして笑った。
あたしも嬉しくなった。


このとき俊は大事な友達って確信した。

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