きらりん☆ダストボックス?
彼は、首にかけていた双眼鏡を下ろし、代わりに、学制服の内ポケットから煙草を取り出して、一本ふかした。
ぷはぁ。煙が空の入道雲に紛れた。
しかし、これからどうしたもんかいの。ゴミの島の場所は完璧にわかってんだ。なにしろ、人工衛星を使ってるから、ヘタな宝の地図より、ずっと探しやすい。しかし、どういうわけか一向に到着しない。
それより気になるのは、俺は、目的の島に到着し、よしんば、ゴミが山ほど入った箱を発見したとして、だから何だというのだ。独り占めせずに、子分たちに山分けしたとして彼らは喜ぶのだろうか。わからない。ただ、前進しなくてはいけない。国家のために。
その思いだけが、神谷にはあった。ほかの乗組員たちも同様であろう。
「それにしても、若菜さんはなぜ俺をとめてくれなかったんだ……」
ぷはぁ。煙が空の入道雲に紛れた。
しかし、これからどうしたもんかいの。ゴミの島の場所は完璧にわかってんだ。なにしろ、人工衛星を使ってるから、ヘタな宝の地図より、ずっと探しやすい。しかし、どういうわけか一向に到着しない。
それより気になるのは、俺は、目的の島に到着し、よしんば、ゴミが山ほど入った箱を発見したとして、だから何だというのだ。独り占めせずに、子分たちに山分けしたとして彼らは喜ぶのだろうか。わからない。ただ、前進しなくてはいけない。国家のために。
その思いだけが、神谷にはあった。ほかの乗組員たちも同様であろう。
「それにしても、若菜さんはなぜ俺をとめてくれなかったんだ……」
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