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結ばれた恋

[318]  ちゃま  2006-11-09投稿
輝との出会いは高校3年の夏休みだった。友達に誘われて名古屋港に行く途中の待ち合わせた電車の最終車輛の中の友達の美砂の隣りにいたのが輝だった。真っ黒に日焼けした顔で笑った時の真っ白な歯が印象的だった。美砂の話では、輝には彼女がいたが、受験勉強で忙しくて今日は来ないから、みんなカップルばかりで、彼の相手の埋め合わせみたいなものだった。その頃と言うか私は一度も付き合った事がなかった。でも誰か良い人いたら紹介してほしいと美砂に頼んでいた。だから、今日は、紹介じゃないけど、楽しもうと思っていた。 みんなで魚釣りしたり、家でトランプしたりして、初めて会った人達なのに楽しかった。
家に帰ってから美砂から電話で輝が、今の彼女と別れて私と付き合いたいって言ってる事を聞いた。私の心は弾んだ♪内心、輝の彼女になれたらなぁと思っていたから。それに今までに、誰かに告白された事なんて一度も無かったから。輝は、彼女と別れて、私と付き合い始めた。しばらくは、ただ新鮮で彼氏が出来た喜び一杯で楽しい毎日が続いた。けれど、輝からの連絡が少くなっていった。輝の元彼女が、またよりを戻したいと言ってきたらしい。輝もそれを望んでいた。私は、二股でもいいから別れたくないと言った。美砂には、「もうやめなよ。」って言われたけど、私には、輝と別れる事の方が辛かったから。でも、それも永くは続かなかった。元彼女や私以外に好きな子が出来て、フラれてしまった。それから短大に進学した私は輝を忘れようとコンパに行きまくった。けれど、輝が心の中から消えずにいた。忘れようとしても忘れれず、苦しかった。2年経ったある日、駅のホ―ムで駅員になった輝と再会した。目が合ったけど、何も話せなかった。電車に乗ってからメールが届いた。輝からだった。『キレイになったね』2年前のあの時と同じぐらい、私の胸は弾んだ。もしかしたら、また付き合えるかも…。でも期待しちゃダメだって思い直した。
その日の夕方、輝から電話で、「また付き合いたい。結婚を前提に」って言われて、嬉しかったけど、またすぐに飽きられてしまうんじゃないかって不安もあった。でも、私はまだ輝が好きだったから付き合うことにした。それからは、輝と別れる事は無かった。
平凡な私を好きになってくれた輝が私も大好き。
それから10年、今は結婚して2人の子供の母親になりましたd(^O^)b

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