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恋心?

[342]  冬恋  2006-11-10投稿
2年最初のクラス替え。私の学校はS・A・B・C・Dの5段階にわかれてるの。Aは普通の私立高で言うトップクラス。BCDと下がっていくにつれて成績・レベルも下がってくる。
そして、SクラスはAよりも1ランク、いや、2ランクほど上を行くエリートクラス。ちなみに私はSクラスよ♡

クラス替えが終わって教室に入ると。去年と同じ奴等が何人もいた。1人足りないと思ったら、1ランク下がってAになったのね。
私は教室を見回す。やっぱり居た。私の今好きな人。うぅん。正確には私の許婚。
神谷葉(かみやよう)。私は嬉しくて堪らなかった。だって、私の正体・・・じゃなくて、私の事を理解してくれる人がいたから。
私は葉の所へ走って行った。いつもの何気ない会話。話しの途中、視線を感じた。葉も気づいたみた。気配を・・・じゃなくて、誰だか探る。私達は1年の頃からこのクラスだが、今まで1度もこんなことは無かった。背中に視線が突き刺さる。
正体は案外はっきりした。
有壱真希(ありいちまき)。確か去年はAクラスだった気がする。家は大企業の息子。俗に言う‘御坊ちゃま’だ。
「何か用?」
葉が話す。有壱は笑いながら言った。
「別に。用はないよ。ただ、そんなイチャつく暇があったら、勉強でもしたら?」
それが本心でないことは私達にはとっくにわかっていた。
もう言っちゃっていいわよね?私達の事。実は私達は・・・。

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