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Memorys〜初恋〜?

[495]  蓮華  2006-11-10投稿
月日は流れ、季節は夏になった。総体も終わり、1,2年だけで部活をすることになった。この時期の私は、がむしゃらに、あの人に会うためだけに部活に来ていた。今思えば、なんてバカバカしいことをしてたんだろうと思う。
今日もいつものようにテニスコートに向かった。コートに着くと、女の先輩が一人でいた。この先輩は、私の一つ上の松田あゆみさん。私が後に恨む人の一人になる。この頃は、何の疑いも無く、この先輩を信用していた。先輩が気付いたのか、手を振っているのが見る。「こんにちは。」と挨拶をすると、「こんにちは!」と返してくれた。そして、どういう成り行きか、恋愛の話しになった。「有沢さんは、彼氏いないの?」と先輩に聞かれ、「はい。」と即答した。すると「じゃあ、好きな人は?」と聞いてきた。私が曖昧な返答をすると、先輩はいきなり意味不明なことを喋り始めた。隣で練習している男子テニス部の人を一人ずつ指差し、「あの人はどう?」みたいなことを聞き始めた。もちろん、すべて問題外だった。あの人以外は・・・。あの人を指した時、ドキッとした。それを、先輩にかんずかれたのか、私の顔に出ていたのか、分からないが気付かれてしまった。すると「有沢さんは、『水無月くん』みたいなのがタイプなんだ〜♪」と先輩は嬉しそうに言った。私は咄嗟に「内緒ですよ!」と口止めをお願いした。何故かというと、私は、中学時代に告白をして関係の崩れてしまったことがあったからだ。「わかった〜♪」と了承はしてくれた。
部活も終わり、家へ帰り着くと、二通のメールが来ていたのに気付いた。松田先輩ともう一つは・・・知らない人から来ていた。先輩の方を開いて見ると、「水無月くんに有沢さんのメアド教えたからo(^-^)oとりあえず、友達から頑張ってね〜♪」と書いてあった。このメールを見て、知らないメアドの主が予想できた。私は、ドキドキしながら、もう一つのメールを開いて見た。「水無月 一樹です。とりあえず、なんか聞きたいことがあったらメールして。」と書いてあった。その時は、松田先輩に感謝した。そして、水無月先輩に「有沢 優香です☆メールありがとうございます(>_<)じゃあ、これからよろしくお願いします(^O^)」と返信した。その後は、メールが返って来なかったけど、その日は、ずっと携帯の待受画面を見続けていた。そして、いつの間にか夜が明けていた。

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