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青き空に浮かぶ白い雲  3

[333]  mikko  2006-11-11投稿

―飲酒運転―の信号無視。

丁度通り過ぎた私達の車。



愁の父親の乗っていた助手席と、

相手の運転席が衝突。





奇跡的に助かったのは…私と愁だけだった。



相手の運転手も、死んだのだった。




私は、熱いコンクリートの上で。

愁は、冷たい車内の中で。


何を考えていたのだろう。



誰も動かない。何も言わない。


誰も、何も…。




幼かった私と愁。


そのときの感情を、言葉になど表せなかった。




何もいえなかった。


何も聞こえなかった。




私と愁は、



野次馬でにぎやかになっていく世界の中で、


見つめあっていた。


冷たくなった母の



腕の間から。







そして、何も考えず、




何も言わず、





ただ、





涙だけを流した。








涙だけを





流した。







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