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宇宙の外は!?

[385]  ヨッシー  2006-11-14投稿

「………………………………ここはどこだ?」
もうろうとする意識の中で地面に手を付き立ち上がろうとしたが……………!?
「うぁぁぁ〜!?」
手を付くべき場所には何もなかった。
(…地面がない!?)
そう、主人公、狭間 進<はざま すすむ>は地面のない空間に浮いているのだった。


「じ〜ちゃん〜。またなんか来たよ〜!」
とても背が小さくかわいらしい女の子が遠くにいるひとりの年寄りに叫んだ。
「ん〜〜。こんどはどこからだ〜?ミク」
「分かんない〜。こんなの初めて見るよ〜」
「どれどれ…」
年寄りは年齢とは不釣り合いなほどに軽やかな動きで少女、ミクの隣までやって来た。
「ほら〜あいつ見て〜。まともに空間移動もできてないの〜ダッサ〜!」
「こらこら、笑うんじゃない」
年寄りは隣で笑っているミクを注意した。 「しかしこれは………空間移動ができないとなるとかなり珍しいところから来おったな。お〜い、そこの若いの、こっちまでこれるかの〜お〜い」


(何なんだよここは。体が浮いてやがる……。てかここどこだよ〜!)
「お〜い」
(ん?だれか呼んでる?どこだ〜。)
進は遠くでこちらに向かって叫んでいる老人と小さな少女を見つけた。「人だ〜!!た、助けてくれ〜」
進は足場のない恐怖に身をまかせひたすら暴れた。
「ブゥハハハハハァ〜。ダッサ〜!マジウケるんだけど!」
「こら!」
「は〜い……」
ミクは老人に怒られてやっと笑うのをやめた。
「ほれほれ、そんなに暴れるでない。まず落ち着きなさい。」
「落ち着けっていわれてもな〜!」
やはり落ち着けるはずもなく進は無我夢中に暴れまくっていた。
「ならしかたあるまい。お〜い、そこの若いの、こっちに向かって飛んでくる光景を頭で想像しなさい〜」
「そっちに向かって行く光景?そんなもん想像するくらいでそっちに行けるならいくらでも想像してやるよ!そんなことよりも早くおれをたす…………」
ズドォォォ〜ン!!!
突然、我を忘れ暴れまくっていた進がもの凄いスピードで老人と少女のほうへ吹っ飛んでいった 「これまた、すごいスピードだしおって」
「速っ!アタシあんなスピードだせない」
「痛っ……と思ったら痛くね〜。ったく何なんだよ。」
「若いの。どこから来たかはしらんが一つ言っておくことがある。」
「んゎ何?」
「ここは宇宙の外だ」

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