携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 万華鏡(1話)

万華鏡(1話)

[457]  飛水  2006-11-16投稿
‥幼いころ、万華鏡って持ってた?まーるい筒の中に綺麗な色とりどりのビーズが入ってるあれ。最高の模様になるまで夢中で回したっけ。頑張って探した模様を誰かにみてもらいたかったのに、動いたらもう変わっちゃっててさ。
‥万華鏡って同じ模様は1度しか見れないんだよ。‥でもだからこそ、魅力的で人を夢中にさせる何かがある。その一瞬をどれだけ掴むことができるか‥‥。あのとき、少しでもそのことがわかってたら、きっと今、違ったよね‥?
ねぇ‥‥
私、まだ言えてない‥。



(‥くしゅん)
‥‥まいったな‥。花粉がまだ飛んでやがる‥。
10時5分。まだ面接まで25分ある。とりあえず、近くのコンビニでティッシュでも買うとしよう。それにしてもこの駅に降りるのは久しぶりだな。扉が開く。風とともに見なれたホームが目に飛び込む。
(‥‥くしゅん)
‥今日はやばいな、早くコンビニ行こ。
そんなことを考えていたら目の前のエレベーターをよそに、自然と階段に足がむいていた。
あぁ‥このかんじ。俺はまだ覚えてるんだな‥‥。君は、運動のためだなんて言って階段をよく使ってたっけ。上りおわって「やっぱりエレベーターにしとけばよかった」なんて愚痴をこぼしてたよね。‥でも俺は知ってたよ。エレベーターには‥あいつがいたからだよね?


‥顔が同じの‥‥弟が。



感想

感想はありません。

「 飛水 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス