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僕、俺、私

[408]  火山かず  2006-11-17投稿
俺は、今、不思議と自然に死に向かっている。死にたいと思うのが俺の自然体なんだろう。30歳を間近に迎えてごく当たり前のようにね。バックには、鬼束ちひろの声が響く。心地いい。水が7割ほど入ったペットボトルに俺の顔が移り込む。そんなに悪い顔じゃない。眼球は茶色く光る。 生きて欲しいと訴えるような温かい光。煙草の煙が視界を塞ぐ。何も視ないから、もう何も観たくないから、俺の顔も、もういいよ。最近、部屋の配置を変えた。居心地はいい。部屋の床には、埃で色あせた薬が転がってる。赤い薬、薄いピンクの薬、純白の薬、絵の具に使ったら夕陽でも描けそうだな。真っ白な僕の身体。 苦しいのは、僕だけじゃないよ。五体満足な体。頭の中は、紫と黒が渦を巻いている。追い詰めないと体は動かない。震える手首。なんで、どうして、誰のせい、答えのない洞窟に吸い込まれる。 寒い。自然と猫背になる。 血のつながりは、息苦しい。息をすることも、忘れるくらい。掛け違いが重りあってトイレの中より狭く感じる。排泄物のような俺。小学生の時、僕は、みんなのイケニエになったんだ。なんでまだ存在してるの? 親の通帳、もっていかなかったから。トイレの水は、もう飲みたくない

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