思い馳せぬまま 2
彼女の部屋に入った俺は、一杯のコーヒーをご馳走になった。 室内ではコーヒーをすする音しか聞こえない。沈黙が、数秒間続いた後、彼女が口を開いた。「ねぇ、私、〇〇君とかなり仲良かったじゃん。」(俺)「お前が一方的に喋ってきてなかった?ていうか、どうして俺をここに連れてきたんだ?何か話でもあるんじゃないか?」(彼女)「まだ分からないの?私、〇〇君の事が好きだったのよ!」 俺は鈍感すぎたのだろうか。彼女の気持ちが昔から現在に至るまで、全く読めていなかった。そして、彼女にその言葉を言われた瞬間、胸が締め付けられるような痛みを覚えた。体が熱くなってきた。「何言ってんだよ。冗談言うなよ。」俺は、感情を抑えるため、彼女に気の無いそぶりを見せた。(俺)「あっ、もうこんな時間だ!帰るね!」(彼女)「ちょっ、ちょっと!まだ話の途中なのに。それより〇〇君!手袋忘れてるよ!」 俺は、忘れ物を放置したまま家を出た。後ろを振り向かず、ダッシュで自宅に帰った。自宅に帰ってからも、胸のドキドキは止まらない。〈もしかしてこれが『恋』なのか〉と思った。俺はこんなありがちな出来事で、彼女に恋をしてしまったのである。
感想
感想はありません。
「 とも 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。