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近辺警護?

[674]  森田  2006-11-21投稿
…博一が死んだ


いい奴だった。


あんな奴は、俺の周りには他にいなかった。

畜生…


あの後解体された博一はジェイ○ン男によってどこかに持ち去られた。


之秀『マぁスギタことをイツマデも気にするな』


気にするなだと?


貴博『うるせぇ!お前…!何で博一を殺したんだよ!あいつに殺される理由なんてなかっただろ!?』


俺の中から、怯えが消え去った。


代わりに沸いたのは怒り。


之秀『キヒャヒャ!理由ネぇ!オマえホントナニも知らねぇんダな』


そういえばコイツが叶呼を襲う理由が分からないままだった。


之秀『イイゼ、ヒヒっ!教えてヤるよ、テメェの雇主がどんなにイカレテルかをなぁ』


貴博『黙れカスが、お前のほうが十二分にイカれてんだろこのサイコヒスが』


叶呼がイカれてるだと?ありえない。


一か月話したり遊んだりしていたが、そんな要素微塵も感じなかった。


之秀『ホゥ…アイツが望を殺したッて言っテモか?』


は?


貴博『…意味わかんねぇこと言ってんじゃねぇぞ!叶呼が、あいつがそんなことする訳ないだろ!デタラメ抜かしやがって』


男は忌々しげに眉をひそめた。


之秀『アイつは!望を!俺の大切ナ人を殺しタんダヨ!』


男の声に余裕がなくなった。


之秀『両手両足ヲ切り取ラれテ!魚をサバクみたいにハラを裂かれ、内臓ヲヒキズリダされて!』


貴博『そんな、なんだよそれ。そんな…』


全身から血の気が引いていった。


嘘た…嘘に決まっている…デマカセだ…。


貴博『か、叶呼がやったって、証拠でもあんのかよ』


平静を取り繕うが、どうしても声が震えてしまう。


之秀『証拠モナニも!俺ノ目の前で!最後に残っテイた頭をぶっ潰さレた!』


そんな…そんなことあるはずが…。


之秀『サて、シンジルカどうカはオマえ次第ダ…』


男が目の前まで寄ってくる。


口元に何かが押しつけられる。


之秀『ネムって考えロ』

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