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航宙機動部隊14

[629]  まっかつ  2006-11-22投稿
リクは、その様子を見て腕を組んだ。 女が来ちゃいけないと言うわけではない。 しかし、だからと言って、一五才はないだろう。 どう考えたって、ここは戦地だ。 否、ひょっとして、俺の方が、神経過敏なのか? とにかく、うちの祖国は、人類社会の通念・慣習に、弓を引きたいと言う、何か強い衝動を、感じているみたいだ。 『楽しかった?』 考え込むリクに、不意に声が、投げ掛けられた。 気付くと、彼の深刻な思案の張本人は、パネルカ―ドを閉じ、ホログラムを解消していた。 『何が?』 『晩餐会』 と、言いつつ、相手は、こっちに顔を向けて、立ち上がりざま、前のめりにこけた。 何のつもりだ。何がしたいんだ。こいつは!? 『手を貸して』 仕方なくリクは、畳に踏み入り、助け起こしてやった。 見栄えは悪くない。 遍在式ソ―ラ―照明を浴びて、眩いばかりに艶を放つ、セミロングの黒髪に、血色の良い肌。 民族系統は全く同じだと言うのが、これで良く分かる。 すらりとしたスタイルの、一七0cmの長身は、三才年上の筈のリクより五cmは、高い。 認めるのも億劫だが、中央域ファッション系ホロマガジンの、タイトルを飾る位の、恵まれた造形の顔立ちもしている。 発育環境と、食糧事情の良い社会を反映した、健康的な美人―と言うより成りかけ―と評する事が出来た。 それが、成りぞこないに終ってしまうかどうかは、今後の本人の心掛け次第だろう。 そして、次いでに言わしてもらうが、こいつはただのバカだ。 『社交辞令としては、まあマシな方だったな』 『料理は?』 『茹で卵と水が、絶品だったな』 リクの答えには、熱意も誠意も、かけらすら、なかった。 『それって、どんな献立なの?』 『何、お前が知った所で、知能指数上、何ら希望が増す分けではないさ』

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