あじさい山は午前8時に噴火する;其の弐
雲行きが怪しい。天気予報では本日は快晴ナリと言っていたはずだ。
何時間か前に田舎道に入った。地面の起伏が激しく、革張りの四輪車のシートでは尻が悲鳴を上げている。
マコトは痛みを紛らわすため窓の景色を見たが、見渡す限り草や木、山など漠然とした自然物が半永久的に写っているだけだった。
「さっきから、景色が変わってないのは俺の目がおかしいのか?」マコトが運転席のタカシに話しかける。
「そうボヤくなよ、もうすぐだからさぁ」タカシはラジオのチャンネルを変えるが、さっきからどれも砂嵐しか聞こえてこない。
マコトは今自分たちが向かっている、あじさい山があるという村「倉屋村」について前もった下調べをしていなかったため地理が掴めていなかった。
なんせ思い立ったが急であるのがマコトの姓なのである。準備もほとんどせずにタカシの家に押し掛け現在に至る。
マコトはそれほどあじさい山に興味があり、何か不思議なものを感じていた。
何かは分からないが「あじさい山」と聞くと妙な胸騒ぎがするのだ。
突然タカシが運転席から身を乗り出して叫んだ。
「おーい!ばぁちゃーん今帰ったぞーぃ」
マコトが窓の外を見ると白いのっぺりとした霧が掛かった村が現れた
何時間か前に田舎道に入った。地面の起伏が激しく、革張りの四輪車のシートでは尻が悲鳴を上げている。
マコトは痛みを紛らわすため窓の景色を見たが、見渡す限り草や木、山など漠然とした自然物が半永久的に写っているだけだった。
「さっきから、景色が変わってないのは俺の目がおかしいのか?」マコトが運転席のタカシに話しかける。
「そうボヤくなよ、もうすぐだからさぁ」タカシはラジオのチャンネルを変えるが、さっきからどれも砂嵐しか聞こえてこない。
マコトは今自分たちが向かっている、あじさい山があるという村「倉屋村」について前もった下調べをしていなかったため地理が掴めていなかった。
なんせ思い立ったが急であるのがマコトの姓なのである。準備もほとんどせずにタカシの家に押し掛け現在に至る。
マコトはそれほどあじさい山に興味があり、何か不思議なものを感じていた。
何かは分からないが「あじさい山」と聞くと妙な胸騒ぎがするのだ。
突然タカシが運転席から身を乗り出して叫んだ。
「おーい!ばぁちゃーん今帰ったぞーぃ」
マコトが窓の外を見ると白いのっぺりとした霧が掛かった村が現れた
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