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なんでも屋?〜Frenzy that has been forgotten〜

[481]  ゆん  2006-11-24投稿
20XX年11月12日
11時38分に惨殺事件が起こった。
その夜は、快適とは程遠い、体の芯まで冷えるような寒い夜だった。
被害者は山崎京子(25)
大手広告代理店に勤めていた。
優しく、思いやりがありボランティア活動も進んでするような性格で、会社や近所でも人気があった。
その日、彼女は仕事におわれ残業になったため、帰りが遅くなった。
会社から家までは徒歩で15分なので、健康のためにも毎日歩いて出勤している。
彼女は少し前にストーカーに付きまとわれたことがあった。
二度襲われたことがあるのだが、二度とも見知らぬ人に助けてもらったという。
その後、ストーキングは続いたが、2週間後にはパトロール中の警官にストーカーの男は逮捕された。
男の名前は曽根崎佳吾、歳は32、同じ会社に働いており、社内でヒトメボレしたが話しかける勇気が出ず、ストーキングをしていた。
しかし、ストーキングをしているうちに衝動を押さえ切れなくなり、襲ってしまったという。
これで、この事件は全てが終わったかのように見えた。
だが、その一週間後に悲劇は起こった。
第一発見者はジョギングをしていた54歳の男性だった。
午前4時8分、いつものように町を走っていたら、塀の上に何かを見つけた。なにせ冬の朝である。まだ辺りも暗くはっきりと見えなかったので、近寄ってそのモノを確認してみた。
それは人間の右足であった。
切断面が下にくっつけられ、まるで生えているかのように見えた。
しかもそれだけではない。
人間の切断されたそれぞれのパーツが、塀の上に並べられていたのだ。
猟奇殺人である。
当初、警察は犯人を曽根崎佳吾と睨んで捜査をした。しかし、曽根崎は家には居なかった。
そして、捜査を開始した次の日11月13日に第二の殺人が起こった。
曽根崎佳吾が殺されたのだ。
手口も同じで曽根崎もバラバラにされていた。
捜査に行き詰まりかけたが、ある男の存在が聞き込みによって浮上してきた。
例の二度助けた男のことである。

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