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時代(とき)と時空(とき)の旅人

[347]  なまガエル  2006-01-09投稿
ゴブリンは僕を観察するようにじーっと見てきた

「なっなんだよ…」

「ふむっ、間違いないようだ。いい眼をしている。ただ少しひ弱な体をしているな。大丈夫なのか…?」

独り言のようだが、『ひ弱』ってところが気にくわない

「別に学校だったら普通だよ。部活してるやつらと大してかわんないよ!」

ゴブリンは眼を開いて、そのあとニヤッと嫌味な笑みを浮かべ

「ははは!なら問題ないな!」

と言った。そしてゴブリンは話を続けた

「君には行ってもらうところがある。そして、そこにいるホルンってやつを助けてやってほしいんだ」

「はぁ?意味がわからないんだけど…」

「理解など、向こうに着いてからでいい。すべてはホルンに聞けば大丈夫だ!さぁこの時空(とき)の扉に入るんだ!」

断るわけにはいかなそうだ。どうせここは穴の下で戻ることはできないのだから…

「いいけど…何をすればいいかだけ教えてくれない?」

ゴブリンは真剣な顔で
「彼の…ホルンの大切な人を探してほしいんだ」

そんな真顔で言われたらやるしかないか…

「うん、行ってくるよ」

と言い残して、僕は扉を開いて前へ進んだ

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