マサミ 1
マサミ。
これは僕の名前である。
「雅実」と書く。
この名前を聞けば大半の人が女性の名前だと思うかもしれない。
しかし僕は男である。
そして名字は「岡」。
この名字と名前の関連性が、僕の人生を転落させていった。
少なくとも「マサミ」という名前でなければ、今よりはマトモな生活を送ることができたはずだ。
確信してそう言い切れる。
幼稚園に入園し、最初に自己紹介をした。
一人ずつ皆の前に出てきて起立しながら行うものである。
自分の番に回ってきた時、極度に緊張したためか、上手く呂律が回らなかった。
「ぼ、ぼボ、ボクのなまえは、お、おお、オカマ、おかまさみ、です」
すると、とたんに園児の一人が、
「おかまー?
だはははっオカマだー!」
と叫んだ。
僕は、訳が判らずしばらく立ちすくんでしまった。
気づくと、回りの皆も騒ぎ出していた。
「おとこのこじゃないの?」
「オトコだよぉ」
「でもなまえが」
「マサミたん」
「おんなみたい」
「オトコオンナー」
「オカマー」
…
いつからか僕はオカマサと呼ばれていた。
言うまでもなくオカマであるマサミという意味であろう。
悪口を言われ、何かとちょっかいを出されるようになっても、僕は反抗できずに、ただ泣いていた。
そして小学校に上がっても、皆からオカマサという望んでもみないあだ名で呼ばれることとなった。
そして次第にイジメも酷くなっていった。
これは僕の名前である。
「雅実」と書く。
この名前を聞けば大半の人が女性の名前だと思うかもしれない。
しかし僕は男である。
そして名字は「岡」。
この名字と名前の関連性が、僕の人生を転落させていった。
少なくとも「マサミ」という名前でなければ、今よりはマトモな生活を送ることができたはずだ。
確信してそう言い切れる。
幼稚園に入園し、最初に自己紹介をした。
一人ずつ皆の前に出てきて起立しながら行うものである。
自分の番に回ってきた時、極度に緊張したためか、上手く呂律が回らなかった。
「ぼ、ぼボ、ボクのなまえは、お、おお、オカマ、おかまさみ、です」
すると、とたんに園児の一人が、
「おかまー?
だはははっオカマだー!」
と叫んだ。
僕は、訳が判らずしばらく立ちすくんでしまった。
気づくと、回りの皆も騒ぎ出していた。
「おとこのこじゃないの?」
「オトコだよぉ」
「でもなまえが」
「マサミたん」
「おんなみたい」
「オトコオンナー」
「オカマー」
…
いつからか僕はオカマサと呼ばれていた。
言うまでもなくオカマであるマサミという意味であろう。
悪口を言われ、何かとちょっかいを出されるようになっても、僕は反抗できずに、ただ泣いていた。
そして小学校に上がっても、皆からオカマサという望んでもみないあだ名で呼ばれることとなった。
そして次第にイジメも酷くなっていった。
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