マサミ 2
机にオカマだのキモいだのと書かれることはもちろん、遠くからこっちをみてヒソヒソと何かを話す奴もいれば、ちょっかい出してくる奴、僕の所有物を奪い取り、もったいぶらした挙げ句に壊す奴などが現れるようになった。
そして当然の如く、真っ正面から罵声を飛ばしてくる奴もいた。
「キモいんだよオカマサ!
見てるだけで気分が悪くなるんだよ!
髪も長いしな
キモロン毛が!」
「きキ、キミのハナミズたれてるよりも、な、ながくないやい!」
珍しく僕は言い返した。
学校から毎日泣いて帰宅する僕を母親が見たときに、
「悪口いわれたらマサミも何か言い返さなきゃ」
と言ったことを覚えていたからである。
「はぁ?
なんだそりゃ
泣いてるオマエの鼻水のほうがよっぽど長いだろ
つーかオマエってすぐ泣くんだな
弱虫め!
やっぱオマエはどうあがいても男じゃねぇなオカマサ」
「ぼっボクはオカマじゃなぃ!
もう悪口言うのやめてよお」
「ナマ言ってんじゃねぇよ!
やめねぇよ」
そして殴られ、蹴りとばされ、髪の毛をハサミで無造作に切りつけられた。
「知ってるか?
今 無造作ヘアーって流行ってるんだぜ
良かったな!
俺に感謝しろや!
ギャハハハは」
その日の帰り道、僕は泣きながら考えていた。
どうしてボクはこんなにイジメられるんだ?
おかあさんに言われた通りに反抗しても、かえってイジメがエスカレートしたじゃないか
あれでは火に油を注いだようなものだ
なぜボクはイジメられるんだ
ボクは何も悪いことをしていないのに
……
……
ボクが幼稚園で自分の名前を言う時に言葉をかんでしまったから!?
そうに違いない!
馬鹿かボクは…
僕は幼稚園児だった頃の自分を呪いたくなった。
いや、それより……
マサミ。
自分にこんな名前をつけた親が一番悪いんじゃないのか!?
そうでなければ、オカマだの、マサミという名前が女っぽいだのと言われなくてすんだのに!
僕は親を呪った。
そして当然の如く、真っ正面から罵声を飛ばしてくる奴もいた。
「キモいんだよオカマサ!
見てるだけで気分が悪くなるんだよ!
髪も長いしな
キモロン毛が!」
「きキ、キミのハナミズたれてるよりも、な、ながくないやい!」
珍しく僕は言い返した。
学校から毎日泣いて帰宅する僕を母親が見たときに、
「悪口いわれたらマサミも何か言い返さなきゃ」
と言ったことを覚えていたからである。
「はぁ?
なんだそりゃ
泣いてるオマエの鼻水のほうがよっぽど長いだろ
つーかオマエってすぐ泣くんだな
弱虫め!
やっぱオマエはどうあがいても男じゃねぇなオカマサ」
「ぼっボクはオカマじゃなぃ!
もう悪口言うのやめてよお」
「ナマ言ってんじゃねぇよ!
やめねぇよ」
そして殴られ、蹴りとばされ、髪の毛をハサミで無造作に切りつけられた。
「知ってるか?
今 無造作ヘアーって流行ってるんだぜ
良かったな!
俺に感謝しろや!
ギャハハハは」
その日の帰り道、僕は泣きながら考えていた。
どうしてボクはこんなにイジメられるんだ?
おかあさんに言われた通りに反抗しても、かえってイジメがエスカレートしたじゃないか
あれでは火に油を注いだようなものだ
なぜボクはイジメられるんだ
ボクは何も悪いことをしていないのに
……
……
ボクが幼稚園で自分の名前を言う時に言葉をかんでしまったから!?
そうに違いない!
馬鹿かボクは…
僕は幼稚園児だった頃の自分を呪いたくなった。
いや、それより……
マサミ。
自分にこんな名前をつけた親が一番悪いんじゃないのか!?
そうでなければ、オカマだの、マサミという名前が女っぽいだのと言われなくてすんだのに!
僕は親を呪った。
感想
感想はありません。
「 ソナタ 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。