恋バス?
そしていよいよ私がいつも降りるバス停のアナウンスが流れた。『次は黒泉高校前〜。お降りのお客様は〜…』私は計画どおり、ボタンを押さなかった。サボったことなんてなかったから、緊張ですこし体が震えた。
やがて、アナウンスが流れて暫く経ったとき…前の座席に座っていた彼が、唐突に私の方を振り向いた。そして一拍おいて、低くてよく通る声が聞こえてきた。
「在沢さん…!君、次のバス停で降りなくていいの!?」
私は驚きのあまり、一瞬声が出なかった。彼が私の降りるバス停を覚えていた!?思いもしなかった展開に、私はかなり動揺した。しかしこの状況で「断固降りません」と言うワケにもいかず、私は素直に「降ります…。ありがとうございました…。」と言うと、しぶしぶ降車ボタンを押した。彼はにっこり笑うと、元どおり前を向いた。
『次、止まります』といういつものアナウンスが、とても無情に感じられた今日この頃だった。
…その時になって、私は気付いた。彼はあの時、確かに私の名を呼んだ…。話したこともない筈の、私の名を。
気付いてから、私は思わず、「あのっ…どうして私の名前…!?」と彼に向かって叫んでてしまった。すると彼はハッとした顔をして振り返り、次の瞬間には少し困ったような顔になった。そして「まいったな…。」とだけ呟くと、それきりまた前を向いてしまった。
私は彼を困らせてしまったのだろうかと思って、心臓がドキドキした。冷や汗も出てきた。その時、ちょうどバスが高校前のバス停に到着した…。
やがて、アナウンスが流れて暫く経ったとき…前の座席に座っていた彼が、唐突に私の方を振り向いた。そして一拍おいて、低くてよく通る声が聞こえてきた。
「在沢さん…!君、次のバス停で降りなくていいの!?」
私は驚きのあまり、一瞬声が出なかった。彼が私の降りるバス停を覚えていた!?思いもしなかった展開に、私はかなり動揺した。しかしこの状況で「断固降りません」と言うワケにもいかず、私は素直に「降ります…。ありがとうございました…。」と言うと、しぶしぶ降車ボタンを押した。彼はにっこり笑うと、元どおり前を向いた。
『次、止まります』といういつものアナウンスが、とても無情に感じられた今日この頃だった。
…その時になって、私は気付いた。彼はあの時、確かに私の名を呼んだ…。話したこともない筈の、私の名を。
気付いてから、私は思わず、「あのっ…どうして私の名前…!?」と彼に向かって叫んでてしまった。すると彼はハッとした顔をして振り返り、次の瞬間には少し困ったような顔になった。そして「まいったな…。」とだけ呟くと、それきりまた前を向いてしまった。
私は彼を困らせてしまったのだろうかと思って、心臓がドキドキした。冷や汗も出てきた。その時、ちょうどバスが高校前のバス停に到着した…。
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