君を見つけて (1)
僕は山路 透(やまじ とおる)。
棟州高校に通う2年生だ。
自分で言うのもどうかと思うけど…今売れてる『T-Ku』というバンドのヴォーカルだ。
世間には壮馬(そうま)として売り出している。
―僕は今までに誰かを愛したことがない―\r
―夏―\r
「透!」
幼なじみの優希だ。
「あ〜?」
「あの東寺美奈に告られたんだって?」
「そうみたいだな。興味ねえ。」
「興味ねえって…自分のことじゃん!」
「どうせ芸能人の俺と関係もちたいだけだろ。女なんてみんなそうなんだよ。」
「ふ〜ん。泣いてたよ?」
「はっ…(笑)マジかよ?!」
「ああ。本気だったんじゃねーの?向こうは。」
「本気でも関係ねえよ。俺は本気で誰かを愛さねえ。」
「だからかな…」
優希は急に真剣な顔になった。
「あ?何が?」
「お前が歌うラブソングには心がねえんだよ。」
「なんだそれ…?」
「別にいいけどね。」
「何か優希怒ってる?」
「怒ってねーよ。じゃあ俺部活あっから。」
「…ああ、じゃあな」
その時の俺には優希が何を言っているのかわからなかった。
その日の放課後、ドラマの撮影があるスタジオに自分で車に乗り、向かった。
キキキキキーーーーーッッ!!
突然女子高生が飛び出してきた。
棟州高校に通う2年生だ。
自分で言うのもどうかと思うけど…今売れてる『T-Ku』というバンドのヴォーカルだ。
世間には壮馬(そうま)として売り出している。
―僕は今までに誰かを愛したことがない―\r
―夏―\r
「透!」
幼なじみの優希だ。
「あ〜?」
「あの東寺美奈に告られたんだって?」
「そうみたいだな。興味ねえ。」
「興味ねえって…自分のことじゃん!」
「どうせ芸能人の俺と関係もちたいだけだろ。女なんてみんなそうなんだよ。」
「ふ〜ん。泣いてたよ?」
「はっ…(笑)マジかよ?!」
「ああ。本気だったんじゃねーの?向こうは。」
「本気でも関係ねえよ。俺は本気で誰かを愛さねえ。」
「だからかな…」
優希は急に真剣な顔になった。
「あ?何が?」
「お前が歌うラブソングには心がねえんだよ。」
「なんだそれ…?」
「別にいいけどね。」
「何か優希怒ってる?」
「怒ってねーよ。じゃあ俺部活あっから。」
「…ああ、じゃあな」
その時の俺には優希が何を言っているのかわからなかった。
その日の放課後、ドラマの撮影があるスタジオに自分で車に乗り、向かった。
キキキキキーーーーーッッ!!
突然女子高生が飛び出してきた。
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