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世界への旅4

[416]  フサイチ  2006-11-26投稿
師匠の若い頃の話です。
師匠は色々な所で何かやる人でした。
一方では感謝され、もう一方では睨まれる様な事を仕出かすのでした。
ある日の事です、森の中車で移動中
にある家を見つけました。
その家を訪ねますと老人夫婦が住んでました。
「お茶でもいかが」
と誘われましたので師匠は
「ありがとうございます」
と入って行きました。
家の中を見渡すと高価な物が目立ちます。
「趣味がいい物ですね」
師匠がおだてます。
「いい所に目を付けましたね」夫か答えます
「昔は何をしてたのですか」
「会社を経営していたんです」妻が答えます
「珍しい物が好きなので」
夫はお茶の葉を出しました。
「これを飲んでみますか?」
師匠がうなずきます。
しばらく談笑の後、そのお茶が出てきます。匂いをかいだ後「良いお茶ですね」と言いますが・・
「ここにある珍しい物を全部出しなさい!」
そう言い銃を突きつけました。
しかし老夫婦は
「それだけは勘弁してください。私たちはこれ以外何も無いんです。」
そして夫がそこにあったほうきを向けました。
「じゅ・・銃を捨ててくれ。お願いだ」
しかし当の本人は、バンと鈍い音が鳴りました。
「あぁ!」
妻が叫びます。
嫌ぁぁー
と叫んで突っ込んで来ます。バン
夫婦はもう動かなくなりました。
師匠はそこ等じゅうにある高価な物を取って逃げました。
「まさか茶の中に毒を入れるとは・・何人の旅人が死んだんだろう。ほうきには毒つき矢が付いてるし。
老夫婦は
そうやって旅人から金目の物を巻き上げて居たのでした。「まぁ終わり良ければ何とやら」
私の話はこれで終わり。っと言ってシノに言い聞かせたのでした。

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