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月の行方‐2

[434]  人狼  2006-11-26投稿
「誰が...こんな...ひどいことを..」
一人の老人が杖を片手に、なにやらもの悲しげに、小さな女の子を抱いている。
「ねぇ..どうして私のお父さん..動かないの?」

老人は子供の問いにたいし 片方のの手のひらで女の子の目を塞ぎ、その場から立ち去ろうとしていた。 周りを囲んでいる。村人は列を作り、村中を見回り始めた。
桑を持つ男は、怒りのあまり周りに、暴言はいているようだ。
「誰だシュールを殺った奴はぁああ!」男は桑を持ち上げ怒り狂っていたが桑を地面に落とすと、泣き崩れながら復讐心を燃やしているようだった。

村長と思われる男が現れ村の動ける男たちを集めると
なにやら大声で喋り始めた。
「今回の犠牲者はこの村では、初めての事件じゃ...我が..息子を...」村長は一息つき‐
「ととにかくじゃ..この事件が人の仕業ではないと言うことは真実だろう」
村人は一同どよめいたが静かになる。
「とにかくじゃ...この事件はもっと詳しく調べるつもりだ...皆心をひき締めよ!!今日は、村は厳重に警備にあたるんだ..交代制でな...以上」
村長はそのまま自分の家に重い足取で帰っていった。
[カァカァカァ]カラスが鳴いている。太陽の日差しが傾いている。 村には、細長い木の枝に松明をつけ、周囲を明るく照らしている。
見晴らしのいい丘で見ていたロンは、自分自身の異変に気づく、よく体を見てはいなかったが、体を見回すと所々に破れかけた服やズタボロで原形をとどめていないズボンに血痕がついている。
ロン「お...いいうそだろ...」ロンは動揺し立上がると走りだした。目の前の森に向い全力で走りだした。

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