Jumpin' Five 12
気分が悪い。本当に急に悪くなった。さっきまでなんともなかったのに。まだ暑さが残るこの時期、エアコンをつけているのだが、その冷房の風を心地よいと感じられず、むしろ寒いという感じであった。出番のないときは、床の少しひな壇風に段になっているところへ腰掛け、下を向いて休んでいた。
「曽根さん。」
富山くんが呼んでいる。出番だ。それはわかっているんだけど、立ち上がるのがやっと。ふらついているのが自分でも良くわかった。手足の関節の痛みもひどくなっている。こんな状態でいいリズムで叩ける訳がない。
私の悪い癖のその2だ。病弱なのである。たしかに、ここのところ、学校の方も文化祭が近づいていて、いろいろ忙しい。文化部の顧問は現在やっていないが、クラス参加の行事のためのクラスの指導が大変。きっと無理していたに違いない。だが今は、そんなことを冷静に考える余裕はなかった。これはあとから考えられたこと。
「どうした?具合悪い?」
スネアを叩いていた岩田さんが心配そうに声をかけた。
「すみません。なんだか、急に気分が悪くなって…。」
そう答えるのがやっとであった。
「今日、帰って寝た方がいいよ。気にしなくていいから、こっちのことは。」
岩田さんが私にそう言ってくれたので、私は帰ることにした。素直に。
「送ってやれねぇけど、独りで帰れる?」
「なんとか大丈夫です。」
「気をつけて。お大事に。」
「はい。ありがとうございます。」
私はふらつく体で、ティンパニの後ろの狭いところを通ってホールの外に出た。
今日は、全員そろったというのに、一人早退。うーん、情けない。その後、家についたら39度3分の熱が出ていて、次の日から2日間も学校を休んでしまった。あと有給は5日だな。3学期までもつかな?(数えるな)
「曽根さん。」
富山くんが呼んでいる。出番だ。それはわかっているんだけど、立ち上がるのがやっと。ふらついているのが自分でも良くわかった。手足の関節の痛みもひどくなっている。こんな状態でいいリズムで叩ける訳がない。
私の悪い癖のその2だ。病弱なのである。たしかに、ここのところ、学校の方も文化祭が近づいていて、いろいろ忙しい。文化部の顧問は現在やっていないが、クラス参加の行事のためのクラスの指導が大変。きっと無理していたに違いない。だが今は、そんなことを冷静に考える余裕はなかった。これはあとから考えられたこと。
「どうした?具合悪い?」
スネアを叩いていた岩田さんが心配そうに声をかけた。
「すみません。なんだか、急に気分が悪くなって…。」
そう答えるのがやっとであった。
「今日、帰って寝た方がいいよ。気にしなくていいから、こっちのことは。」
岩田さんが私にそう言ってくれたので、私は帰ることにした。素直に。
「送ってやれねぇけど、独りで帰れる?」
「なんとか大丈夫です。」
「気をつけて。お大事に。」
「はい。ありがとうございます。」
私はふらつく体で、ティンパニの後ろの狭いところを通ってホールの外に出た。
今日は、全員そろったというのに、一人早退。うーん、情けない。その後、家についたら39度3分の熱が出ていて、次の日から2日間も学校を休んでしまった。あと有給は5日だな。3学期までもつかな?(数えるな)
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