とけない心の鎖〜戦争という輪のなかで〜
震える手でナイフを引きぬいた、初めて人を殺した。しかも姉さんを、人が殺されるのはなんども見たが、人を殺したのはこのときが初めてだった。俺がいたSS機関では見寄のない子供を引き取って兵士を育てる場所だった。人体実験や銃の訓練、組み立て、そして、密林でのサバイバル、みんな必死だった。成績が悪いものは順番に殺されていった、殺されるのが怖く自殺するもいた。俺も何度か死のうと思ったがそのたびに二つ上の姉さんに助けられた、しかし、最終試験では今まで共に暮らしてきた、友人達との殺し合い、俺には友人を殺せなかった。だから俺は友人にあうたびに逃げた。しかし姉さん見つかった時はもう死んでもいいと思った、しかし姉さんは俺の手を胸に手をちかずけた。グサッと音がしたあと生臭い液体が流れてきた。血だ。俺が握りっぱなしだったナイフで胸を刺した。俺は泣いた。声が枯れるまで泣いた、しかし、姉さんの温もりはかえってこない、むしろ失われていった。俺は何かがふっきれた様にナイフ一本で友人を全滅させた。血だらけの俺を見てさすがだなと誉めた、俺はナイフを差し出し「返す」と一言言いのこしシャワールームに向かった。もう何もかもがどうでも良かった俺はシャワールームからでたあと、着替えて教官とその他の人を殺した、そして、その行動がAU(アタックウォーカーという戦争用のロボット)の隊長に気に入られたらしく、ウルフズ隊のメンバーになった。
感想
- 1304: 面白い話ですね。でもちょっとエグいかな(>_<) [2011-01-16]
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