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Jumpin' Five 18

[337]  曽根菜由美  2006-11-28投稿
「曽根さんは、このバンドでどんな曲をやってみたい?」
「そうですね…やはり、クラシックのアレンジ曲をやってみたいです。」
「そうだねぇ。どんな作曲家のものがいいかな?」
「あのアンケートには書いたんですが…サン・サーンスの交響曲第3番〈オルガン付〉をぜひやってみたいんです。オルガンも入れて。」
「なるほど。いいかもなぁ。」
昼食タイムのひとときを、このように3人で音楽の話をした。やっぱり、こういう人たちと会話するのは楽しい。そう感じた。
 さて、午後の練習はすべて合奏。
「あれ?大丈夫だった?」
岩田さんにまず心配される私。良かった、帰らなくて。私が帰ったら、このパートは岩田さんと富山くんの2人だけになってしまう。せっかくの貴重な1日練習に人がいないのは、あまりにも会場を取ってくれた沢井さんと進一さん他、この楽団のメンバーに申し訳なさすぎる。
「大丈夫ならいいけど、ほんと、無理しない方がいいよ。」
富山くんも心配してくれていた。
 体調は、だいぶ良くなってきていた。しかし、まだ医者の薬を飲んでいて、その副作用に襲われた。眠気である。しかも、ただでさえ暇な合奏中である。寝るに決まってる。
 ふと見ると、岩田さんがティンパニの影で船をこいでいた。私のほかにも、睡魔に襲われている人がいる、と思って少し安心した。

♪  ♪  ♪

 次の日…。
 体のだるさが残っていた。熱は38度ちょうど。
 第4土曜日に文化祭なんかやって、代休をくれないケチな学校だったりする。どうしようか。行かないといけないけれど、今日は4コマ授業がある。
 薬を飲めば楽になると思うが、えーい休暇だ。あと4日だな。これで。(だから数えるな)
 過信はいけないからね。
 学校に電話連絡をして、そのあと医者に行って、追加の薬をもらった。休まないとダメだと医者に怒られたが、立派に休んでしまっている。
 おっと、練習には出てて、仕事休むなってか?
 注射のせいもあってか、私は一日ゆっくり眠って休んでしまった。熱の方も、夜には平熱に戻り、だるさも残ってなかった。

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