不即不離
一本の間違い電話から始まったあたし達の新しい関係・・・
鳴り止まないあたしの着信音。
切れたと思えば数秒後にはまたしつこくしつこく掛かってくる。
電話の主は─元彼の准。
准と別れて3週間が経つ。あたしはまだ、あいつのことが忘れられない。悔しいけどまだ好きってことは認める。
数時間前、母は伯母の仕事場へ電話を掛けるのに誤って准のところへ電話した。
あたしが学校から帰宅すると同時に母は、「さっき間違えて准のとこに電話しちゃったよぉ〜しかも凄い機嫌悪かったんだ。もしかしたら後でそっちに掛かってくるかも〜」
なんて呑気に訳のわからない話しをしてきた。間違える?どんな間違い?あたしは母の意味のわからない行動にただただ、疑問符を浮かべていた。
しかし事はすぐに解決され、リダイヤルが原因だと理解する。恐らく母は履歴のまま画面を確認せず伯母の職場だと思って掛けたのだろう…。
なんてそそっかしい…。
携帯料金を常に気にするあたしは准に電話する度いつも家電から掛けてたっけ…なんて准と付き合っていた頃の一部始終を思い出すと虚しさで胸の痛みが軋む。
しかも母に「そっちに掛かってくるかも」などという不確かな情報だけで少なからず、心が動いた自分がそこにはいた。
まさか、ね…。
もぅ期待なんてしない。なんせ3週間が経つ。長かった3週間。しかしもう3週間。あんな男、どうしてまだ好きでいるのだろう…と自分で自分がわからなくなる。そう思いながら煙草に火を点けた。
煙草臭いあたしの部屋。
抜け殻になったあたし。
そう、抜け殻。
准と別れてからのあたしはまるで抜け殻。何もやる気が起きない。
しかし辛うじて学校には通っている。あんなクソ高に…。
学校はつまらない。
特に弁当の時間と休み時間が。
学生の殆どが弁当の時間や休み時間を支えにクソダルイ授業を受けている中、あたしはみんなとまるで逆だ。
授業はダルイがまだ耐えられる。
しかし休み時間は地獄でしかない。あたしは今何処にいても一人でいる…。
今?いや、前から一人だったのかもしれない。
鳴り止まないあたしの着信音。
切れたと思えば数秒後にはまたしつこくしつこく掛かってくる。
電話の主は─元彼の准。
准と別れて3週間が経つ。あたしはまだ、あいつのことが忘れられない。悔しいけどまだ好きってことは認める。
数時間前、母は伯母の仕事場へ電話を掛けるのに誤って准のところへ電話した。
あたしが学校から帰宅すると同時に母は、「さっき間違えて准のとこに電話しちゃったよぉ〜しかも凄い機嫌悪かったんだ。もしかしたら後でそっちに掛かってくるかも〜」
なんて呑気に訳のわからない話しをしてきた。間違える?どんな間違い?あたしは母の意味のわからない行動にただただ、疑問符を浮かべていた。
しかし事はすぐに解決され、リダイヤルが原因だと理解する。恐らく母は履歴のまま画面を確認せず伯母の職場だと思って掛けたのだろう…。
なんてそそっかしい…。
携帯料金を常に気にするあたしは准に電話する度いつも家電から掛けてたっけ…なんて准と付き合っていた頃の一部始終を思い出すと虚しさで胸の痛みが軋む。
しかも母に「そっちに掛かってくるかも」などという不確かな情報だけで少なからず、心が動いた自分がそこにはいた。
まさか、ね…。
もぅ期待なんてしない。なんせ3週間が経つ。長かった3週間。しかしもう3週間。あんな男、どうしてまだ好きでいるのだろう…と自分で自分がわからなくなる。そう思いながら煙草に火を点けた。
煙草臭いあたしの部屋。
抜け殻になったあたし。
そう、抜け殻。
准と別れてからのあたしはまるで抜け殻。何もやる気が起きない。
しかし辛うじて学校には通っている。あんなクソ高に…。
学校はつまらない。
特に弁当の時間と休み時間が。
学生の殆どが弁当の時間や休み時間を支えにクソダルイ授業を受けている中、あたしはみんなとまるで逆だ。
授業はダルイがまだ耐えられる。
しかし休み時間は地獄でしかない。あたしは今何処にいても一人でいる…。
今?いや、前から一人だったのかもしれない。
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