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神の悪意 〜代償3〜

[317]  鬼大根  2006-11-28投稿
頭がズキズキする、
体中が痛い、
吐き気もする、
だが、生きてる。
混濁した意識の
中、夢を見た。
「力の反動がきたか。」
とたった一言、言われた気がする。あの男から。
「・・・零君・・・。」
別の声が聞こえる、おそらく、1番聞き慣れた声だ。僕は目を開けた。
「零君!よ、よかった・・・
生きてる・・・。」
そこに居たのはやはり、遥であった。涙ぐんでいる。「ぐ、具合は・・・
どうですか。」
強がっても仕方ない。遥には嘘をついてもばれる。
「正直言って最悪だ。
生きてるのが不思議な位にな。しかし・・・遥のおかげで助かった。」
遥は笑って言った。
「私なんて、何もしてませんよ。」
僕は少しだけおちょくるように言った。
「唇に感じた暖かい感触は何だったんだ。」
その瞬間、遥は顔を真っ赤にしてうずくまった。
「ええっと・・・そ、それは
・・・その。」
流石にここまで恥ずかしがるとは、とりあえず、
言った。
「ありがとう。」
部屋からぼーっとしながら出ていった。
「やわな物だ、人間は。」夢の中で聞こえた声、いや、あの男声だ。
「誰だ!」
「名乗り遅れた。
ゼル・フェレスタだ、
零殿。」
「あなたは一体何者だ?」「私は、ユグドラシル神兵特務長だ。」
「ユグドラシル?神兵?
何だ、それは。」
「私の住む世界と、その兵だが。」
「余計に解らない。」
「私と君達では、住む世界が違う。人間界、天界、
そして神界だ。私は神界に住む者だ。
神界は二つある。一つは先程言ったユグドラシル、
もう一つはラグナロクだ。しかし、私はさらなる世界の存在を知った。」
冗談でも無く、大真面目のようだ。
「それがどうした。」
「私はそれにより命を狙われる事となった。」
つまり、それに巻き込まれたわけか・・・。
「そうだ。」
「!!心が読めるのか?」
「多少なら。」
「気味が悪いな。」
「そんな事はどうでもいいがな。本題にはいる。」
僕は初めて、代償の重さを知る事となった。

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