ハコレン…もう戻れない
〜第二章・帰り道〜 ビクトリアで三時間以上は話しただろうか。一度もちゃんと目を合わす事なく,まいを駅に送る時間が来た。ビクトリアを出ると外は二月ということもあり,外に出た瞬間手足の指先がかじかむほど寒かった。俺は自転車を押しながら歩き,その横をまいが歩いた。まいは歩くのが遅かった。寒くて早く帰りたいはずなのに,ゆっくりな歩くスピードが心地よかった。まいを駅までおくり,最後に俺がその時はいていた軍手をまいに渡した。そして明日も会う約束をしてその日は別れた。家に着いても世間話のメールした。まいに「眉毛太くない?」と言われたので,その日のよるに友達の家に行き,眉毛をかなり細くした。次の日の朝から,(今日も会える。)まだ一回しか会っていないのに,まいの事を考えるだけでドキドキした。学校のホームルームが終わり,鞄を持ち直ぐさま教室を跳びだし学校の脇の路地に隠して置いた自転車に跳びのった。(冬だから自転車で来ていると自転車を没収されるから隠していた(笑))転ばないように気をつけながらも全力でこいだ。やっと彼女の通う学校の前までたどりついた。その日はもう吹雪だったために,着いた時点で学ランは濡れていた。近くのバス停で待ち合わせをしていた。彼女が髪を乱れるのを気にしながら歩いてきた。「待った?」とまいが聞いた。俺は「全然!ちょっと前に来たとこだから大丈夫」(本当は30分くらい待っていた(笑)手足がかじかんでやばかった…)バスに乗ると,バスの中は暖房で温かく凍っていた髪が溶けた。まいがいきなり「あっ!眉毛細くなってる!(笑)」と言って笑った。「うん!昨日そったんだ」と照れながら言った。(まいが気にいってくれたかた心配だった)今日は二人で映画を見に行く約束をしていた。いい映画がなかったので,なんとなくよさそうなアクション映画を見る事にした。(ちょうどいい時間のがそれしかなかったのもある)駅前にある映画館に着いた。冬道だったので着いたら,始まる直前で,慌てて中にはいった。すぐに映画が始まり館内は暗くなった。となりのまいの顔だけが浮かび上がって見えた。まるで,二人だけで見ているような気持ちになった。何度も手を握ろうとしたがあといっぽで勇気が足りなく結局握れずに,映画が終わり駅までまいを送った。途中まで一緒に乗る事にした。この汽車が俺の降りる駅に着くまでに,コクろうと決めていた。
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