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MR,T,S さんの投稿された作品が24件見つかりました。

 
  • ガンザンダン Dside 3

    予想できていなかった事態。エルドの予定ではまだ逃げ回っていなければならなかったが、汽笛はそんな彼を尻目に街中を高らかに鳴り響いた。(鳴っちまったか)彼の後ろからは相変わらず怒号が追う。(追い付かないな、これは)頭の中でそう判断するも、だからといって素直に捕まるわけにもいかない。どうせ捕まるのなら最後まで走り抜けていたほうが良いだろう。退路は断たれたが、結局のところ彼は走ることにした。「はあ・・は
    MR,T,S さん作 [330]
  • ガンザンダン Dside 2

    街中 約30分後エルドは街中を物凄いスピードで走り抜けていた。「待てェェェェェ」後ろからは大きな怒声が幾つも響く。何故彼がこのような目にあうのか。それは彼の職業と、この区間の治安の高さが原因だった。彼の職業である解体屋は、依頼されればなんであっても解体するねが仕事であり、相手や後のことなど一切考えないのである。そこへ区間の治安の高さが重なり、区間会議で彼をどうにかしようと決まったのだ。「待てと言
    MR,T,S さん作 [321]
  • ガンザンダン B+Cside 2

    議員宅「黙れ」十分過ぎる威圧感を纏った一言。しかし、ダラードは一切そのことを気にしない。「あっはっはっは、随分と酷い言い方じゃないか?」そんなダラードの態度はゲルドの額に血管を浮き立たせる。「そんなにかまってほしいか?」「残念、俺はそんなにマゾじゃない」「ほう、そうか」ゲルドは落ち着いたような声色で言葉を発しミチッ「ヌアァァァァ」奇妙な音がなるほど後ろに回したダラードの手を捩り込んだ。「なめるな
    MR,T,S さん作 [341]
  • ガンザンダン Dside 1

    Aside同日早朝チリリリリ第十五区間。そこは実に商業が盛んな区間である。チリリリリそれに比例するように治安が良くなり、区間は大いに賑わっていた。チリリリリそんな区間。とある事務所で電話のベルは鳴り響く。事務所はどこか殺風景で、必要最低限の物以外は置かれていない。チリリリリ五度目のベルが鳴り終わると同時に奥にあるドアが勢いよく開かれ、そこからいかにも起きたばかりの男が現れ、一気に受話器へと手を伸
    MR,T,S さん作 [378]
  • ガンザンダン Aside 4

    諒吾宅美香が考え始め、そのおかげで新聞を読み終えた諒吾が時計を見ると軽く30分ほど経っていた。さすがに足が痺れたのか、美香は正座を崩している。諒吾はよくもこれほど悩んでいられるものだと思いながら、美香の顔を見てみた。目は二重で髪は短めに整えられており、どうやら美人の部類に入るようだ。顔もそうだが声からしても活発なイメージが伺えられ、実際におしとやかではない事が理解できる。しかし、なぜこうも同じ世
    MR,T,S さん作 [372]
  • ガンザンダン B+Cside 1

    議員宅「右腕が紅くってでかい傷負ってる男って知ってる?」ダラードにそう問われたが、議員は一体何のことかわからず、怯えながら首を横に振った。「そうか・・・」消えてしまいそうな声で呟きながら、ナイフの先を下げる。その表情は期待はずれだと語っている。そして何を思ったのかダラードはとどめをさすことなく入口へと歩き出した。九死に一生を得たわけである。議員は安堵の息を漏らし、同時に「死ねぇ」と叫びながら懐か
    MR,T,S さん作 [343]
  • ガンザンダン Cside 2

    議員宅ゲルドはさっさと入口に向かってしまい、それに戸惑いながらリクトも後をついていった。「急にどうしたんすか?」リクトは入口の門を開けているゲルドに声をかける。「いや、なぜか嫌な予感がした」「嫌な予感すか?」彼が感じたと言ったのならば感じたのであろうが、リクトはそんなもの微塵も感じていないため、少し呆れたような顔になった。「ああ、まあ予感だがな」てくてくと二人は歩き、玄関へ向かう。門から玄関まで
    MR,T,S さん作 [341]
  • ガンザンダン Bside 3

    議員宅ダラードが言葉を発した後は正に惨劇であった。 銃を抜こうとすればその瞬間に首が切られ、逃げようと入口に向かえば心臓を一突きされ、華やかだった部屋は赤黒く染まっていった。その最中にもダラードの表情は全く変わらず、強いて言えば斬るたびに一度瞳が大きくなることぐらいであろう。時間でいえば5分で起きた事件。現在では既に議員は一人になっており、ナイフを向けられていた。ガクガクと震えながらダラードを見
    MR,T,S さん作 [363]
  • ガンザンダン Aside 3

    諒吾宅「理解した?」諒吾は部屋の椅子に座り、女はその前で正座する形をとっており、女は実に申し訳なさそうな顔をしている。それもそのはず、彼女は勝手なに落ちてきた分際で諒吾の首にダメージを与え、罵声を吐き続け、なおかつそのおかげで話しが全くといっていいほど進まなかったのだ。「・・・はい」諒吾が伝えたのはこの世界についてである。始めにここがどういったところなのか。ここは数多くある世界の狭間に存在する世
    MR,T,S さん作 [387]
  • ガンザンダン Cside 1

    Bside同時刻議員達のパーティー会場付近この国は区間というもので区切られている。区間は人々をまとめるために置かれ、住民登録をしたり、治安維持をしやすくしたりする。また、区間ごとに区間長という人が置かれ、その人が区間を仕切る。また、その補佐と会議に参加する人を区間議員と呼んだ。この第十一区間の夜は大きく動くこともなく、静かに黙り込んでいる。元々酒場やカジノ等の夜の遊び場自体がこね区間には少なく市
    MR,T,S さん作 [383]
 
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