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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。

 
  • ソードメーカー14―?

    「いや、父さんはお前が未熟だったから反対した訳じゃない」ライルは首を振って、苦笑いした。「お前が出て行った日に、父さんは珍しく酒に酔って、こう言ったんだよ『あいつはもっとここで修練を積めば伸びるのに…お前以上に…』ってな。全く…あんな言葉が父さんの口から出るなんて、思いもしなかったよ」「…そうだったのか…」セイルはそう呟いて、ぎゅっと唇を噛んだ。「まあ、歳をくった今となっては、どちらが腕がいいか
    いっと さん作 [497]
  • ソードメーカー14―?

    「…そうね。確かに、私達では何も出来ないし…」リリーはそう言って、まだ少しロイを心配そうに見つめながら、一つ小さく息を吐いた。夕方になって日が傾いてきた頃に、セイル達三人はエルダスにあるライルの家に帰って来た。「ふう…やはり歳かなあ、歩く体力が落ちてきたみたいだ」ライルは疲れたような表情で、どっかりと椅子に腰を下ろした。「何言ってるんだよ、兄さん。まだまだ老け込むような歳でもないのに」「まあ…な
    いっと さん作 [474]
  • ソードメーカー14―?

    「…あ、そうか。この事もあって、姉ちゃん達に何も言うなって言ってたのか。宰相さんは」「その通りだと思うわ。そして、もう一。先生達をこの城に置いておいた理由として、連行する時に、先生達がこの城にいる事を、ロザラムにアピールする為ではないかと考えているの。どうかしら?」「なるほど…凄いな、リリー、そこまで考えつくなんて」ロイは感心したように、何度も頷いた。「別に、大した事じゃないわよ」「いやいや、そ
    いっと さん作 [533]
  • ソードメーカー14―?

    騎士達はその戦いを見ながら、感心したように、言った。「…ミリス姉ちゃんって、こんなに強かったんだ…」ロイは驚いたような表情で、ミリスとアリネスの戦いを見つめていた。「そうよ。何せ、私とルイスの二人がかりでいっても駄目なんだからね。あの先生は」リリーは汗を拭いながら、ロイの側にやってきて、言った。「それより…ロイ、このまま行くと、ロザラムさんは捕まってしまうかもしれないと思うのだけど…」エミリアの
    いっと さん作 [539]
  • ソードメーカー14―?

    「はい、是非お願いします」ミリスは持っていたタオルで汗を拭うと、嬉しそうな表情で、その申し出を受けた。先ほどロイに放ったアリネスの剣の速さを見て、一度手合わせをしてみたいと思っていたのである。「ねえ、ミリスさん」「何でしょうか?」「彼はいつも、あんな感じなのかしら?」「彼?ロイの事ですか?」「ええ」アリネスはロイの方をちらりと見て、頷いた。先ほどの会話を聞いていなかったミリスは、何の事を言ってい
    いっと さん作 [434]
  • ソードメーカー14―?

    アリネスは唸って、首を傾げた。「…」ロイは少し嬉しそうな顔で、その様子を見つめていた。「…ロイ君、君もこの癖を馬鹿にしてるんでしょ…?」アリネスは思わず出てしまった声と仕草に気がつくと、慌てた様子でまた元の表情に戻して、じと目でロイを見た。「いえ、そうじゃないですよ。そうやって考える癖がついているという事は、多くの物事を日頃から良く考えているという事じゃないですか。やっぱり王女様はこうでなくちゃ
    いっと さん作 [441]
  • ソードメーカー14―?

    ロイは仕方ないといった表情で、エリクシオンが何かの魔法で、自分をルイスの布団の中に転移させた事を話した。「ふふっ…それは…いいわね…」それを聞いたアリネスは笑うのを必死に堪えながら、ロイの肩を叩いた。「良くないですよ…お陰でルイスには誤解されそうになりましたし…。絶対確信犯ですよ、あれは…」ロイは一つ大きくため息をついて、肩を落とした。「まあまあいいじゃない。…きっとエリクシオンは寂しかったから
    いっと さん作 [471]
  • ソードメーカー14―?

    「え…いえ、どうしてと言われましても…何か資格があったからどうとかとエリクシオンは言ってましたが…」ロイはアリネスの驚き様に困惑した表情を浮かべながら、答えた。「資格…?それは、どういったものなの?」「分かりません。ただ、ハッキリしているのは、呼び出されて、エリクシオンから昔話を聞かされた。それくらいですよ」「昔話?」「はい。ジャビネスは攻撃魔法をよしとせず、防御魔法のみを体得していた…とか、そ
    いっと さん作 [462]
  • ソードメーカー14―?

    エリウスはリグラ様に似て国に忠誠を誓い、同じ闇属性のソードメーカーを良き友人として慕っていると聞いていたが…ん?―\rルークはページを捲る手を止めて、そのページに載っている人物に目を留めた。…まさか…。そうか!分かったぞ!僕の予想が正しければ、これは…―\r何度も頷きながら、ルークは紙を取り出して、羽ペンで何かを書きこんでいった。よし!後はフードの人物が誰なのかを調査するだけだ!…と、言いたい所
    いっと さん作 [470]
  • ソードメーカー14―?

    「…正に捨て駒ですね…」ルークはぽりぽりと頭を掻きながら、一つ大きく息を吐いた。「しかし…そうは言ったものの、具体的な対策は今の段階では取れぬな。残念ながら…」「そうですね。相手の出方が分からない以上、他の場所を手薄にしてまでその砦に騎士を回すという事はできませんからね。」「ふむ…」リグラは腕組みをしながら考え込んでいたが、やがて何かを思いついたかのように、顔を上げた。「そうじゃ…。ラト殿にこれ
    いっと さん作 [503]
 
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