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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。

 
  • ソードメーカー13―?

    家に戻る道を歩きながら、セイルはライルの方を見て、心配そうに言った。「…ああ、仕留め損ねたがな。ただ、分からんのが、奴はどうして砦までの道を待ち伏せ出来たのか、という事だ」「…っ!」セイルはその言葉に思わず息を呑んだ。「誰かが奴に連絡した、としか思えんだろう?」ライルはジロリとセイルを睨みながら、吐き捨てるようにして、言った。「まさか…いや、そんな事は…」「で、でもお義兄さん、町と砦はかなり離れ
    いっと さん作 [520]
  • ソードメーカー13―?

    「分かっております」ラトはそう言って笑うと、部屋から出て行った。さて…ロザラムへの処置はこれでいいだろう。問題はフードの人物…か…―\rリグラは腕組みをしながら、目を閉じて首を捻った。しかし…ここまで事件の概要が分かったのも、ロバートがあの子達をこちらによこしてくれたお陰…か。あいつには感謝しなくてはならんな…―\rリグラは頭の中で若かりし頃のロバートの静かな表情を思い描いていた。しかし…嫌な予
    いっと さん作 [456]
  • ソードメーカー13―?

    「なんでしょうか?」「実はそなたが帰って来る前に、エリグラム砦に向かっていたライル殿を攻撃した人物がいるらしい」「え!?」ラトは目を見開いて、驚いた。「どうやらロイ君が話していたベイスを直接破壊した『フードを被った人物』らしい。しかも、その人物は我が国独自の騎士の甲冑を身につけていたというのだ」「…そんな…」ラトは信じられないといった表情で、唇を噛んだ。「そのフードの人物がロザラムだという事は、
    いっと さん作 [450]
  • ソードメーカー13―?

    「おお、ラト殿、忙しい中申し訳無い。実はロザラムの容疑が固まりつつあるのじゃ」「本当ですか?」ラトは怪訝そうな表情で、リグラを見た。「うむ。実はまだそなたに話していなかったが、今日の昼頃にロイ君の父親とベイスに住むその従姉妹家族が城まで来たのじゃよ」「何ですって!?…という事は、生存者ゼロという報告は…」「偽りだった…という事じゃな」「…おのれ…!」ラトは怒りの表情で、拳を震わせた。「結果として
    いっと さん作 [536]
  • ソードメーカー13―?

    ミリスはリリーの顔を覗き込みながら、尋ねた。「私…は、どこかで働きながら一人で暮らしていこうかなと思います」「…そう。…家にはもう帰らないのね?」「はい。元々、あの家に私の居場所なんてありませんから」リリーは少し寂しそうに、それでいてはっきりと、ミリスの質問に答えた。「それに、私が居なくても、あの家には妹がいますから。…私より出来のいい妹が…」「妹?」ロイはリリーがぽつりと呟いたその言葉に、一瞬
    いっと さん作 [447]
  • ソードメーカー13―?

    「してません」ロイとルイスは同時に否定した。「…ロバートさんからも疑われたけど、僕らってそんなに手が早いように見えるのかな…?」ロイは釈然としない表情で、首を傾げた。「そりゃ、女の子一人に男の子二人だからね。心配にもなるわよ」ミリスはそう言って、隣にいるリリーの肩を抱き寄せた。「それにリリーちゃんは可愛いからね。お姉ちゃんは心配なのですよ」「は…はあ…」ミリスの行動に驚きながらも、リリーは照れ笑
    いっと さん作 [490]
  • ソードメーカー13―?

    ミリスは固い表情で、一瞬、エミリアの方を見た。エミリアは表情を変えず、静かにベッドの上に腰を下ろしていた。「なら、ええと…お前の父ちゃんは…ライルさん…だっけ?一昨日は雨だったんだから、ライルさんがそれを知っていて、先生達に伝えてたんじゃないのか?『昨日は雨だったが…』とか言ってさ」「確かに…ね…」リリーは納得がいかないといった表情で、小さく首を傾げた。「そうなの?姉ちゃん?」「え…ええ、そうよ
    いっと さん作 [460]
  • ソードメーカー13―?

    「そういえば、あんた達、一昨日雨が降ってたらしいけど、風邪とかはひかなかった?」ライル達三人が城から出て行った後、ミリス、エミリア、リリー、ルイス、ロイの五人は、ロイ達の部屋に集まって、今後の事などについて話し合っていた。「うん。ロバートさんに助けて貰ったからね。でも、あのまま森の中で眠ってたら、間違いなく風邪ひいてただろうけど」「そうよねえ。まあ、私らは雨が降ってるのなんて知らないまま、助けら
    いっと さん作 [448]
  • ソードメーカー13―?

    「お任せ下さい。このライス、ルイス君とロイ君を必ずやお守りしてみせましょう!」ライスは胸を叩くと、爽やかな笑みを浮かべながら、ルイスとロイに熱い視線を向けた。その瞬間、ロイとルイスは一斉に目を逸らした。「あの…出来れば娘達の方も…」「分かっております。娘さん達も、お守り致しますよ」「そうですか…それならいいのですが…」セイルは一つ小さくため息をつきながら、心配そうにライスを見た。セイルは男の騎士
    いっと さん作 [455]
  • ソードメーカー13―?

    「ほほほ…ローイー、女性に軽々しく歳を聞いちゃ駄目よー」ミリスはそう言って笑いながら、ロイの頭をはたいた。「あうう…じ、じゃあエミリア姉ちゃんは…はぐっ!」ロイは別方向から飛んできた手にまたしても頭をはたかれて、前につんのめった。ロイが恐る恐るその方向を見ると、エミリアがにこにこしながら立っているのが見えた。ただし、目は笑っていない。「ロイ…お前はもう少しレディに対する対応を学んだ方が良さそうだ
    いっと さん作 [525]
 
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