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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー12―?
ロイはにっこりと微笑んで、「大丈夫だよ…。落ち着いて、姉ちゃん」と、優しい声で、言った。「あ…、え、ええ…」エミリアはその優しい声で我に反ると、一つ小さく息を吐いて、首を振った。「ごめんなさい…。取り乱してしまって…」「いいんだよ、姉ちゃん。…僕なんて、さっきの倍以上も取り乱した事があるんだからさ…」ロイは寂しそうに笑いながら、ゆっくりと優しくエミリアの頭を撫でた。「そんな時に、母さんは決まって
いっと さん作 [469] -
ソードメーカー12―?
「…お父さん、どうして今、ロザラムの話を…?」「いや…、ルイス君達を見ていたら、急に昔の事を思い出してな。彼が道場に来てお前達と遊んでいた姿が…な」セイルはぼりぼりと頭を掻いて、一つ小さく首を振ると、「いや、つまらん話をしてしまったね。…まあ、昔の事だから、気にしないでくれ」と、言って、寂しそうに笑った。「つまらん話…そんな訳無いでしょう!」突然、エミリアは厳しい表情で、拳でテーブルを叩きながら
いっと さん作 [442] -
ソードメーカー12―?
エミリアは怪訝そうな表情で首を傾げた。「兄さん、こういう事は出来るものだろうか?」「…いや、まず不可能だろう。第一、光と闇ではエネルギーの質が異なるから、両方をミックスするには一人ではどうにもならん。やるとしたら、一人は闇の、もう一人は光をそれぞれ放出して、闇の塊に光を被せるといった形を取るしかない」「…物凄く面倒くさいやり方ですね。それって」リリーはそれを聞いて、苦笑した。「…じゃあ、あの感じ
いっと さん作 [436] -
ソードメーカー12―?
「え!?」ルイスとリリーはそれを見て驚いた。「あの魔力なら犠牲者は数多く出たと考えられる。そんな攻撃を私たちがいながら、防ぐ事ができなかった。本当に申し訳ない…」「せ、セイル先生、頭を上げて下さい。少なくとも、先生はあいつらと戦ってくれたんですから。本当に悪いのは、俺達を皆殺しにしようとしたあいつらなんです。先生は何も悪くありません」「そうです。私たちは先生を恨んではいません。先頭に立って戦って
いっと さん作 [457] -
ソードメーカー12―?
「それは分からないけど…でも、姉さん達や叔父さん達が無事で本当に良かったよ。気付いた時に見つからなかったから、どうなったのかと心配してたんだ」ロイは心底ほっとした表情で、ミリスとエミリア、セイルとサリアを見た。「待ちなさい、ロイ。お前が気付いた時には、側にいたはずのミリスちゃん達がいなかったのか?」「うん、まあ…。でも、単に見つけられなかっただけかもしれないし…」ライルはそれを聞いて、怪訝そうな
いっと さん作 [493] -
ソードメーカー12―?
リグラはその様子にもう一度心の中で苦笑して、席を立つと、「さて…、私はこれで席を外しましょう。積もる話しもあるでしょうからね。何かあったら、また外にいる騎士を通して私をお呼び下さい」そう言って、部屋を出て行こうとした。「あ…リグラ様、ありがとうございました」ライルはリグラに向かって頭を下げながら、礼を言った。「いや、礼には及びませんよ。…むしろ、こちらから礼をしたいくらいです」「…は?」「何でも
いっと さん作 [434] -
ソードメーカー12―?
「…ライス…お前、まだ少年好きが治ってなかったのか…?」近くでその様子を見ていた一人の騎士が、顔をひきつらせながら、ライスに尋ねた。「ふっ…治そうとは思ったが、あのような素晴らしい少年達に出会ってしまっては、もう止められなくなってしまったよ…」「…」騎士は目をギラギラさせているライスに恐怖を感じ、すぐにその場から離れていった。「ロイ!良かった、無事だったのか!」ロイ達三人が応接室に入った途端、ラ
いっと さん作 [477] -
ソードメーカー12―?
「あ…ちょっと待ちなさい!」ライスは応接室に向かおうとする三人を、慌てて呼び止めた。「何ですか?」「君達を襲った犯人の名前を伏せておいて欲しい…と、リグラ様から言付かっている。どうかそのようにして欲しいんだが…」「犯人って…ロザラムの事ですか?」「うむ。幼なじみである彼女達にこの事が知れたら、無用な混乱を招きかねない、との事らしい」「…確かに…。もしかしたら、ロザラムさんを匿ってしまう可能性もあ
いっと さん作 [511] -
ソードメーカー12―?
「え…?どうして私の名前を…?」まだ自己紹介をしていなかったセイルは、驚いてリグラを見た。「いや、失礼。実は今回の事件で貴方達一家が被害に遭った事が、ロイ君の話で分かりましてな。そこでベイスに登録されている鍛冶職人を調べた所、貴方の名前があったのです」「なるほど」セイルはそれを聞くと、納得したように頷いた。「お尋ねしたい事というのは、貴方達は誰に助け出されのたか、という事なのです」「…誰に…です
いっと さん作 [555] -
ソードメーカー12―?
今、ライスは叔父一家と言った。…という事は、やはり誰かが助けたのか。しかし…そうなると…―\rリグラは素早く考えをまとめあげようとしたが、ある違和感が頭をよぎり、首を傾げた。とにかく、会って話をせねば。まずは、それからじゃ!―\rリグラは椅子から立ち上がると、急いで宰相府から出て行った。応接室に通されたライルとセイル一家の五人は、リグラと向かいあう形で、椅子に腰掛けていた。「ようこそおいで下さい
いっと さん作 [437]